マグレガーのX理論・Y理論

経営学の発展、それは人をどのように動機づけて働いてもらうかの進展とも言えるかもしれません。

1950年代にマグレガーによって提唱された「X理論・Y理論」。

モチベーション理論の発展はマズロー(欲求階層説)→マグレガー(X理論・Y理論)→ハーズバーグ(衛生要因・動機づけ要因)へと続く(;゚Д゚)

今回の経営のヒントは「1990/6/1 企業の人間的側面―統合と自己統制による経営  ダグラス・マグレガー (著)」です。

どんなに経営理論が進化しても基礎となる理論は色あせない。さぁ今日も学びましょう\(゜ロ\)(/ロ゜)/

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X理論・Y理論とは

テイラーの科学的管理法、メイヨ―のホーソン実験等を通して人が働くときのモチベーションが様々な角度がリサーチされていきます。

マグレガーのX理論・Y理論もその流れでリサーチされてきました。

そもそもX理論とは何でしょうか?

一 普通の人間は生来仕事がきらいで、なろうことなら仕事はしたくないと思っている

二 この仕事はきらいだという人間の特性があるために、たいていの人間は、強制されたり、統制されたり、命令されたり、賞罰するぞとおどされたりしなければ、企業目標を達成するためにじゅうぶんな力を出さないものである

三 普通の人間は命令されるほうが好きで、責任を回避したり、あまり野心をもたず、なによりもまず安全を望んでいるものである(本書よりP38、39)

X理論はやる気のない指示待ち族である・・・(;゚Д゚)

では、Y理論とは何でしょうか?

一 仕事で心身を使うのはごくあたりまえのことであり、遊びや休憩の場合と変わりない

二 外から統制したりおどかしたりすることだけが企業目標達成に努力させる手段ではない。人は自分が進んで身を委ねた目標のためには自ら自分にムチ打って働くものである

三 献身的に目標達成につくすかどうかは、それを達成して得る報酬次第である

四 普通の人間は、条件次第で責任を引き受けるばかりか、自らすすんで責任をとろうとする

五 企業内の問題を解決しようと比較的高度の想像力を駆使し、手練をつくし、創意工夫をこらす能力は、たいていの人に備わっているもであり、一部の人だけのものではない

六 現代の企業においては、日常、従業員の知的能力はほんの一部しか生かされていない(本書よりP54、55)

Y理論の人々はなんとやる気のある方々なんでしょう・・・ネ申Σ(・ω・ノ)ノ!

X理論とY理論での組織の在り方

経営者はX理論とY理論でどのように組織を構築するのでしょうか。

X理論では会社の業績が上がらないと、経営者は簡単にこじつけて、それをいっしょに働く人間の性格のせいにしてしまう。それに対しY理論は、この問題をすべて経営者のせいにする。もしも従業員が怠けていて、無関心で、責任をとりたがらず、かたくなで、創意工夫心がなく、非協力的であるとしたら、Y理論によればその原因は経営者の組織作りのやり方や統制方法にあることになる。(本書よりP56)

Y理論のような組織状態が実際に起こるのかが本書の狙いだと言う。

実際の組織論は更なる発展、働く人たちのモチベーションも意識した組織を経営者は意識していますね(;゚Д゚)

あとがき

命令統制だけでは人は動かないことに気付いた経営者は、人はどのようにしたら動くのか?ということに興味関心が行きます。

心理学やらモチベーションやら経営理論がいろんな学問とも融合していきますね。

経営者には経営学と心理学は必須です\(◎o◎)/!

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