組織文化や風土が「ジーン」とくる組織を創る
企業経営において人・物・金・情報といった資源を経営戦略において配分していく。
優れたビジネスモデルやマーケティングにより企業の「売れる仕組み」は構築されていきます。
しかしすべてにおいて企業経営には「人」が携わることが大前提です。
多数の人が働くために組織が作られ、ルールが整備され、ビジネスが仕組み化されていきます。
より生産的により効率的により価値を高め顧客へと商品・サービスは届けられます。
人的資本経営と言われる現代においても「人」が群れをなし組織が構築され、組織で働く人々の様々な思い・感情、そして企業を引っ張る経営者のリーダーシップにより企業が「らしく」なっていきます。
この「らしく」を追求し時間がたてばたつほど、組織の文化・風土が醸成されていきます。
今日の企業の存在として良いも悪いも、売上が上がるも利益が出ないのも相関関係に組織文化・組織風土が重要な役割を担っているのは間違いないです。
人に歴史があるように、企業にも歴史がある。
企業の社会的責任や、企業の存在意義のパーパス、SDGSの企業の責任など、企業は単に営利を追求するために存在するのではなく地域や国、はたまた世界規模での存在にまで至ります。
小さな会社、大きな会社を問わず組織文化・風土は働く人の「感情」にまで影響を与えます。
組織文化・風土の影響により隠蔽体質の場合はとにかく「隠す」ことが日常茶飯事となります。
データ偽造は改ざん、モラハラ、パワハラ、長時間労働・・・何でもありです(;゚Д゚)
経営者や幹部のリーダーシップにより会社の文化・風土にももろ影響が出ます。
誰だってブラックな企業で働きたくはない・・・
「2017/3/17 ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み (著)近藤 宣之」
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本書では、下記の通り組織文化・風土の大切さが書かれています。
1.社長の決意が会社を変える、社長の本気が社員を変える
2.会社の風土づくり
3.社員のモチベーションを高める
コロナ禍での組織の間におけるコミュニケーションはかなりの影響があったと思います。
組織文化・風土は相手との何気ない会話ができるかどうか、心理的安全性が担保されているかどうかです。
今では既に死滅した文化に近い「飲みにケーション」も組織文化・風土を作るのに役立っています。
飲み会、運動会、社内旅行、、、ちょっとしたコツで人と人とが対話する仕組みが作られています。
日本でいちばん大切にしたい会社でも表彰された天彦産業さんでも「委員会活動」をされています。実はこれも組織文化を醸成するうえで重要な役割を果しています。協調的な交流は働く人のエンゲージメントをあげます。
業務に支障がでると考えすべての行事や活動を辞めることが働く人にとって、「働きやすい会社」では実際なさそうです。
日本の会社は昔、日本的経営と言われ大家族主義的なものだと言われました。この表現が家族ということならば本当の子育てにも当てはまります。家族とのコミュニケーションが適切に取れていれば、家族の間の「ギスギス感」といった摩擦にもそれ相応の取り組みができるハズです。
家庭においても家風があり、会社においても社風がある。
風通しのよさ、信頼、そこにいてもよい安心感、時間が過ぎればふと気付く暖かな「ジーン」となる瞬間、噛み締めればそれは文化や風土に触れているのかもしれません。