経営戦略原論を学ぶ➁
経営戦略とは何か?
いまだ答えが定まらず世の中の実務家・研究者は日夜その答えを探している・・・
今回の経営のヒントは「2018/6/28 経営戦略原論 (著)琴坂 将広」です。
戦略とは、いつからあってだれのものなのか。学びましょうΣ(・ω・ノ)ノ!
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経営戦略原論を学ぶ➀ | 岩﨑税理士事務所 (tax-iwasaki.jp)
経営戦略の発展
21世紀は米国で企業の多角化が進みます。
戦略という言葉を初めて議論したのが経営史の大家アルフレッド・チャンドラー。
「組織は戦略に従う」ですね\(゜ロ\)(/ロ゜)/
ただし、この著作はあくまで経営史の観点から歴史事実をひも解き、過去に存在した歴史的事実としての経営環境、戦略、組織の関係の特定の事例を紹介、その解釈を試みたものである。
本書よりP99
そして「経営戦略の父」と言われるイゴール・アンゾフ。
「企業戦略論」ですね\(゜ロ\)(/ロ゜)/
アンゾフは、組織はまず、事業環境の分析から自社の方向性に関する戦略的意思決定を行い、それを土台として、予算をはじめとする行動計画を定めるべきだと主張した。なぜなら、人間が未来を完全に予測するのは不可能であるため、予算や計画も完璧になりえないと考えたからである。
本書よりP100
アンゾフは組織の意思決定を「戦略的意思決定」「管理的意思決定」「業務的意思決定」の重要性を説いたとのこと・・・(;゚Д゚)
アンゾフが有名なのは「アンゾフ・マトリックス」を考案したことにもあります。
企業経営をどのように導くのか、意思決定は重要です。
戦略コンサルティングを行うコンサル会社、MBA保持者も企業経営にどんどん参画してきますΣ(・ω・ノ)ノ!
1979年にはマイケル・ポーターが「競争戦略」を提唱します。
「ファイブフォース」や「バリューチェーン」など有名ですねΣ(・ω・ノ)ノ!
外部環境を分析するうでも「ファイブフォース」の理解は大切です。
したがって、外部環境を分析する際には、マクロ的な環境全体の傾向、そして国家や世界全体に影響しうる潮流までを理解したうえで、個別具体的な産業構造の分析に取り組むのが望ましい。マクロ的な環境要因の理解でよく活用されるのは、「PESTLE分析」と呼ばれる考え方である。これはPolitical(政治的)、Economical(経済的)、Social(社会的)、Technological(技術的)、Environmental(環境的)、Legal(法的)の頭文字を取ったもので、企業が事業を行う市場に対して影響を与えうる各種要因を整理している。
本書よりP165
不確実性の時代の将来予測の方法論としてシナリオ分析も考えられますΣ(・ω・ノ)ノ!
いったん作り出したポジショニングも持続的な競争優位にはつながらない・・・"(-""-)"
企業内部の能力に注目したのが「資源ベース理論」です。
ここでは、「コアコンピタンス経営」のプラハラード&ハメル、そしてジェイ・バーニーが有名です\(゜ロ\)(/ロ゜)/
ポジショニングVSケイパビリティ
経営戦略の永遠の戦いであるポジショニングとケイパビリティ。
あらゆる理論が展開されるが2つを融合しようとバランスト・スコアカードやブルーオーシャン戦略といった新しい戦略も出てきます。
野中郁次郎のSECIモデルや、ディビッド・ティースのダイナミックケイパビリティなども発表されています。
この二つの流れを背景として、第一の流れから、ゲーム理論やマーケットデザイン、行動経済学やリアル・オプションの考え方が注目を浴びることになる。次に第二の流れから、仮説思考計画法、デザイン思考、リーンスタートアップ、ストーリーによる戦略構築、オープン・イノベーションといった創発的な経営戦略につながる考え方が数多く登場した。そしてこれらが、既存の考え方をさらに磨き込む系譜とともに、現代の経営戦略の議論の最前線を担っている。
本書よりP212
ざっと軽く見ただけでも膨大な経営戦略の発展、先人たちの理論を学びましょう\(゜ロ\)(/ロ゜)/
あとがき
経営の発展と密接にリンクする経営戦略の発展。
大量生産大量消費の時代よりも現在の経営戦略はより難しくなっています。
やはり勉強は大事ですねΣ(・ω・ノ)ノ!
次回へ続く~!