経営戦略原論を学ぶ➀

経営戦略とは何か?

いまだ答えが定まらず世の中の実務家・研究者は日夜その答えを探している・・・

今回の経営のヒントは「 2018/6/28 経営戦略原論  (著)琴坂 将広」です。

戦略とは、いつからあってだれのものなのか。学びましょうΣ(・ω・ノ)ノ!

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経営戦略は実学であり、科学である

経営戦略を実務家・研究者としてみてきた琴坂先生。

本書は、実学としての経営戦略と、社会科学としての経営戦略を一体として扱う

実学としての経営戦略は「最適な処方箋」をめざす。社会科学としての経営戦略は「普遍的な法則性」をめざす。

本書よりP1~2

実務家のときは、経営学の教科書や戦略理論でなく著名経営者の実務的な手法が役に立ったという。

研究者としての経営戦略は学術の世界では科学的な議論と検証のお作法に忠実であり、そして膨大な時間を要するという。

経営という側面から実務と研究では捉え方も違うしスピードも違いますΣ(・ω・ノ)ノ!

経営戦略を知るうえで過去の歴史を理解することも重要です。経営史の歴史は本当に浅いですが内容は濃い~(;゚Д゚)

戦略論の大家である、ユタ大学のジェイ・バーニーは、「戦略について書かれた本の数だけ戦略の定義は存在するといっても過言ではない」と言及している。

本書よりP33

経営戦略という言葉から定義から生まれているのか、いやいや戦略の数だけ定義は存在する・・・(;゚Д゚)

経営戦略の歴史があるほど定義は生まれるのだ・・・

私は、「特定の組織が何らかの目的を達成するための道筋」であることに異論を挟む余地はないと考えている。すなわち、主語としての「組織」があり、到達すべき「目標」があり、それを達成するに至る「道筋」がその骨格にある。

本書よりP37

経営戦略のマイケル・ポーター先生の「ファイブ・フォース」で外部環境分析により自社の立ち位置のポジショニングを考え、ジェイ・バーニー先生の資源ベース理論で内部環境分析により自社のもつ内部資源を競争優位に役立てることに影響を受けている。

そこにヘンリー・ミンツバーグ先生の意図しない「創発的」な思考も経営戦略に影響を与えている・・・(;゚Д゚)

変化の激しい環境に置かれる経営者が、経営戦略の教科書を読んでもいまひとつピンとこない一因は、こうした経営戦略の創発的な側面が理解されておらず、またその解説も不足しているからであろう。

本書よりP47

ここでは「創発的戦略」がいかに重要かを指しています。事前には計画されていない偶発的な要因である、まさに臨機応変な計画です。

成果をあげる経営者の経営の根幹にあるのは、一日単位での試行と改善のプロセスであり、多岐にわたる試行の末にたどり着いた、結果としての経営戦略である。

本書よりP47

経営戦略は外部や内部の分析だけでは分からない・・・Σ(・ω・ノ)ノ!

経営戦略では、意図的に作ることと創発的に作る計画のどちらが正しいかという答えは見つかっていない。

経営戦略の歴史~紀元前から1960年代まで~

経営戦略はもともと軍事用語から来ています。

孫子の兵法やランチェスターなど軍事としても有名でうs。

産業革命以後の経済の発展や労働者と資本家を生み出す社会システムにより経営学の進歩がうかがえます

テイラーの科学的管理法から、フォードの大量生産方式、ファヨールの管理法など実務と研究が両輪で発展していきます。

バーナードの「経営者の役割」、メイヨ―の「ホーソン実験」、サイモンの「経営行動」、ドラッカーの「現代の経営」といった実務界にも多大な影響を与えています。

経営を科学するという観点から経営学ないし経営戦略は発展していきますΣ(・ω・ノ)ノ!

あとがき

数ある戦略の本からまず本書を選んだのはやはり歴史を知るという観点が大きかったです。

科学は先人の研究成果のうえに成り立ち発展していきます。経営戦略も同じです。

しかし実務と研究の融合は当初無理がありました。しかし時代がたつにつれ戦略をいかに実務と融合させていくのか、実務家も研究者も様々な実験やアプローチを繰り返し経済社会に影響を与えていきます。

次回へ続く~\(゜ロ\)(/ロ゜)/

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