ORでなくANDの経営

人が先か、利益が先か。

いえいえORでなくANDですよと教えてくれる今回の経営のヒントは「2011/12/6 日本でいちばん大切にしたい会社3 (著)坂本光司」を読み解きましょう~\(゜ロ\)(/ロ゜)/

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日本でいちばん大切たにしたい会社シリーズ参照記事

日本でいちばん大切にしたい会社1 2021/3/24 どんな感情や軸を大切にして経営をするのか。

日本でいちばん大切にしたい会社2 2021/3/26 顧客か社員か、どっちが大事?

日本でいちばん大切にしたい会社大賞

つい先日も第11回日本でいちばん大切にしたい会社大賞の発表がありました。

参照HP⇒https://taisetu-taisyo.jimdofree.com/

「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞

「人を幸せにする経営」―。言葉にすることは簡単ですが、実践するのはとても難しいことです。本賞における「人」とは、1従業員とその家族、2外注先・仕入先、3顧客、4地域社会、5株主の5者を指します。人を幸せにしていれば結果的に業績も上がるはずです。そんな大切な会社を1社でも増やしたいという思いで顕彰制度がスタートしました。
東日本大震災からの復興やデフレ経済の脱却に向けても、ますます本賞の重要性が高まってくることでしょう。(HPより参照)

応募資格は下記の通りです。(HPより参照)

■応募資格

過去5年以上にわたって、以下の6つの条件に全て該当していること

  1. 希望退職者の募集など人員整理(リストラ)をしていない
  2. 仕入先や協力企業に対し一方的なコストダウン等していない
  3. 重大な労働災害等を発生させていない
  4. 障がい者雇用は法定雇用率以上である
    1. 常勤雇用45.5人以下の企業で障がい者を雇用していない場合は、障がい者就労施設等からの物品やサービス購入等、雇用に準ずる取り組みがあること
    2. 本人の希望等で、障がい者手帳の発行を受けていない場合は実質で判断する
  5. 営業利益・経常利益ともに黒字(除くNPO法人・社会福祉法人・教育機関等)である
  6. 下請代金支払い遅延防止法など法令違反をしていない

と、応募資格もなかなか厳しい審査基準ですね(;゚Д゚)

特に本大賞の「人を大事にする」という趣旨では、1リストラをしていない、2協力会社へのコストダウン、4障がい者への対応を行っているということがとても重要視されているのかなと思います。

人が先が、利益が先か

人が先か、利益が先か。企業経営では利益が先だ。そして余裕をもって人を大事にするという発想かもしれませんが、ビジョナリーカンパニーの表現でいうと「人OR利益」ではなく、「人AND利益」の企業が大事なんですね\(゜ロ\)(/ロ゜)/

徳武産業株式会社では

本書で紹介されている企業に【第2回 審査委員会特別賞】を受賞された 徳武産業株式会社さんがあります。

徳武産業はもともと1957年に手袋縫製工場の下請けからスタートしました。その後は「手」から「足」へと製造範囲が変わります。

そして自社の商品「あゆみシューズ」が大ヒットします。徳武産業さんの商品・サービスで日本サービス大賞も受賞されていました\(◎o◎)/!

歩くことが困難な人に対し、つまずきにくく安心して歩ける「あゆみシューズ」を25年前から独自に開発、製造。年間約150万足、累計1650万足を主に高齢者や障碍者に届け、高い評価を得ている。顧客の声やニーズに寄り添うことで、業界常識を覆す、片方ずつや左右サイズ違いの販売、顧客からの細かい要望に対して可能な限り部分的なカスタマイズに応じる等、「歩ける喜び」を届けるための仕組を改善し続けている。(日本サービス大賞HPより参照)

日本サービス大賞は、日本にある秀逸なサービスを紹介し生産性向上や社会課題の解決ができる知を共有することを目的とした賞です。

参照記事  2020/3/20 サービスを科学的に解き明かす?

縫製工場の下請けから始まり、今では秀逸な自社商品を展開し収益的にも安定している徳武産業は、まさに人AND利益ですね(#^.^#)

「業績」ではなく「継続」をめざして歩き続ける(本書よりP66)

「人を大事にする」ということが着目されますが、秀逸なビジネスモデルが存在するということで日本サービス大賞の受賞は「なるほど」と感心させられます。

徳武産業のような、世のため、人のため、とりわけ弱き人々のために尽力している会社こそ、なくしてはいけない会社、なくしてはいけない仕事と思います。(本書よりP68)

感動価値の高い事業は、世の中に必要とされていますね(#^.^#)

中央タクシー株式会社では

本書でも紹介されている長野県にある中央タクシー株式会社さんでは

お客様が先、利益はあと」(本書よりP88)

中央タクシーの経営理念でもある上記、なんと!です(;゚Д゚)

「利益」の考え方を、ここまで書いた経営理念は見たことありませんww

お客様とは
・お客様は、自分以外の全ての方である。
・お客様は、我々の生活を支えてくださる方である。
・お客様は、我々の足りない部分を教えてくださる人生の師である。利益とは
・利益の本質は革新料である。
・利益は我が社の真心と力の限りを尽くして、お客様にお使いした結果ちょうだいする心からの満足料である。
・利益は周到な計画と強固な意思によって拡大する。
・利益は我が社に集う全ての人々、そして我が社を取り巻く全ての人々にとって福祉の源泉である。
・利益は我が社が将来に向かって益々拡大発展し、しかもその道程で遭遇するリスクを克服するための原資である。

これも順番は違ってもORではなくANDの経営ですね\(゜ロ\)(/ロ゜)/

あとがき

人だけを大事にするのは儲かっている会社・利益が出ている会社なのではという概念自体が浅はかな思考でしたΣ(゚Д゚)

「どちらか」ではなく「両方」でいいんですね(#^.^#)

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