経営戦略の歴史を学ぶ➃
前回から引き続き、経営者・起業家・イノベーターの皆様におくる今回の経営のヒントは「マンガ経営戦略全史確立編 三谷宏治著」です!(#^^#)
かの優秀な先人たちが悩み・苦しみ・研究し編み出した、経営戦略。
それでは、経営戦略の歴史を読み解いていきましょう~!(#^^#)
【前回までの記事】
ポジショニング派の大発展
ブルース・ヘンダーソン(1915~1992)
実業界を経験した後、ヘンダーソンはコンサルティング会社をつくります。
これまたちょー有名なボストンコンサルティンググループ(BCG)です!(^^)!
「企業や市場を徹底的に分析して、それを動かしているシステムを見つけ出したい」というヘンダーソンの知的欲求が、BCG設立の原動力でした。でもそのためには同じ知的欲求と能力に長けた仲間が必要でした。(本書よりP128) |
BCGでは、ちょーハイスペックな「高度な知的欲求と知的水準を求む」ということで求人募集がされました。すごいΣ(゚Д゚)
トップ以外の人材は門前払い~!!!(´;ω;`)ウッ…
経験曲線の誕生
航空機製造にかかる1機あたりの労働投入量は製造機数が倍になるたびに2割減少する・・・製造・販売にかかる全コストに拡張、そして累積の生産量を「経験量」として場合に、累積経験量が倍になると生産量あたりのコストが一定割合ずつ減少していく(本書よりP121 ) |
これは当時の日本の企業が短期的利益の度外視をした戦略でアメリカ企業を大いに悩ませていました。この経験曲線の理論で日本企業の経営活動がよく分かったのです!(^^)!
生産・販売量を増やして市場シェアを上げれば、経験曲線を競合より早く駆け下りることができる。そうすれば競合より低コストになり、競合に対して優位に立てる。(本書よりP121) |
ヘンダーソンは財務論の専門家だったアラン・ゼーコン(1935~)をヘッドハントします。アラン・ゼーコンは、自社の事業で借金を増やして、低価格で経験量を増やしてコストを下げる日本企業のやり方を「持続可能な高成長」を遂げていると衝撃なメッセージを経営者に伝えました。
借金は悪、自己資本を高めることが経営だという考えに、どえらい思考を放り込んできましたΣ(・ω・ノ)ノ!
そして、BCG史上最大の商品が生まれます。BCGの成長マトリクス(PPM)です\(◎o◎)/!
PPMは多角化した企業の事業ポートフォリオの再構築に役立ちました。素晴らしい(#^^#)
BCGは「使える戦略ツール」を提供して成功しました。
・「持続可能な成長方程式」→将来を予測でき、財務と成長を結びつけた ・「経験曲線」→将来を予測でき、競争力をハカれた ・「成長・シェアマトリクス」→事業間の資源配分ができた(本書よりP128) |
こうした、知的なツールを開発したBCGのメンバーをウォルター・キーチェル三世は「大テイラー主義」と名付けました\(◎o◎)/!
フレッド・グラック(1935~)
マッキンゼーの社長になったグラックは当時の大手コンサルファームのBCGやベインにトップをいつ追われるかという状況でしたΣ(・ω・ノ)ノ!
そこで、世界中からコンサルタントを集め合宿を行いました。そこには、日本の大前研一もいましたΣ(・ω・ノ)ノ!
マイケル・ポーター(1947~)
ポジショニング派のチャンピオンのポーター!!!彼の栄光はいまだ衰えずΣ(・ω・ノ)ノ!
ポーターは実業界ではなく学術界で分析力を磨きました\(◎o◎)/!
まずはポーターが開発した「5力分析」ファイブフォース!!!
競争の戦略をたてるのに一番大切なのは「業界構造」の理解だ。それはこの「5つの力」で見ればいい!!(本書よりP139) |
そもそも経営戦略論の目的は企業をより儲かるようにすること。だから「儲けられる市場」を選び、かつ競合に対して「儲かる位置取り」をしていないとどんなに努力してもムダ(本書よりP140) |
ファイブ・フォースで儲かる市場か調べることができる!!!
もうひとつ提示したのが競争の3つの基本戦略である「戦略3類型」です(#^^#)
まずはその市場の中で全体を相手に戦うのか否か
そして自分たちが有利になりそうな市場に一部(ニッチ)のみを対象として戦う「集中戦略」か、さらに全体で戦うときの位置取りの「コストリーダーシップ戦略」か「差別化戦略」かだ コストリーダーシップ戦略・・・全社的な低コストで戦う 差別化戦略・・・お客様に対する付加価値の高さで戦う(本書よりP141) |
ポーターは「5力分析」と「戦略3類型」の2つで「ポジショニング派のチャンピオン」と呼ばれる所以となったのです!\(◎o◎)/!
そしてポーターは1985年「競争優位の戦略」でヒットを飛ばします。それが「バリューチェーン」です。
バリューチェーンは企業の諸活動を主活動5つと支援活動4つの計9つに区分したものです。企業の各部門を価値創造の「連鎖(チェーン)」と捉えたこの概念はその抜群のネーミングのお陰でその後広く長く使われることになります。(本書よりP143) |
企業の成功のためには「よい(儲かる)ポジショニング」だけでは足りない。ポジショニングを維持するための「よい(儲ける)企業能力(ケイパビリティ)」が必要だ。(本書よりP143) |
ポーター先生、もうすごすぎ!!!(´;ω;`)ウッ…
あとがき
「企業分析」に長けたポジショニング派ですが、やがてケイパビリティ派の群雄割拠が起こります\(◎o◎)/!
さぁ、いよいよ「経営戦略の歴史を学ぶ」次回で最終回か???つづく~!!!