ザ・ゴールからTOCを学ぼう!

「企業のゴール(目標」とは何か」

世界中で1000万人のビジネスマンが読んだビジネス書「ザ・ゴール(著)エリヤフ・ゴールドラット」。

有名な制約条件の理論【TOC(theory of constraints)】がストーリー仕立てで理解できる本書。TOCはボトルネックを発見し排除するという意味かと思っていましたが・・・ビジネス小説で想像できないことはコミック版のザ・ゴールがいいですね\(◎o◎)/!

今回の経営のヒントは、TOCを事業に役立てましょう~(^^♪

 

 

 

 

 

 

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今までの経営指標が間違っていた

本書は製造業のお話です。工場の所長の上司から、儲かっていない工場は閉鎖するという通達をうけます。改善猶予は3か月。

その間に業績が改善しなければ閉鎖するという・・・(´;ω;`)ウゥゥ

会社の業績を図る指標として、本書では

➀純利益

➁投資収益率

➂キャッシュフロー

を改善しようと考えますが、工場内の現場ではこのような指標がよく伝わりません。

管理会計(原価計算)や財務会計を基準にした上記の指標では外部(株主や金融機関等)に伝えるという役割は大きいのですが現場では・・・

そこで新しい指標が示されます。

スループット・・・販売を通じてお金を作り出す割合(入ってくるお金)

在庫・・・販売しようとするものを購入するために投資したすべてのお金(中に留まるお金)

業務費用・・・在庫をスループットに換えるために費やすお金(出ていくお金)

(ザ・ゴール コミック版よりP48、49)

この3つの指標で工場のすべて測れるという・・・会計の勉強をしてきた人には衝撃的!!!\(゜ロ\)(/ロ゜)/(私も)

依存的事象と統計的変動

製造業の生産ラインでは様々なことが起こります。

例えば生産ライン1で製造工程AとBとCがあるとします。

A⇒B⇒Cと製品が流れます。A⇒Cにいきなり行くことはできません。

A⇒B⇒Cという流れで製品が作られますのでこれが依存的事象(つながり)です。

そして工程A~Cの作業時間でも機械により人により時間のばらつきがあります。これが統計的変動(ばらつき)です。

工場では様々なリソース(工程)により2つのことが重なり合い工場の生産力が決まります。

ボトルネックと非ボトルネック

そしてリソースをボトルネックと非ボトルネックに分けることが重要です。

ボトルネック・・・その処理能力が与えられた仕事と同じかそれ以下のリソースのこと

非ボトルネック・・・与えられた仕事量より処理能力が大きいリソースのこと(ザ・ゴール コミック版よりP130)

スループットはボトルネックが決定しているんだ(ザ・ゴール コミック版よりP142)

販売量(スループット)は、ボトルネックで決まっている!!!\(゜ロ\)(/ロ゜)/

製造工程Cがボトルネックと仮定した場合・・・・

材料X10個を製造工程A(15個処理/時間)⇒B(12個処理/時間)⇒C(5個処理/時間)⇒販売(スループット)は・・・

5個しか販売できないのである!

スループットはボトルネックで決まっている・・・\(◎o◎)/!

ボトルネックの最大活用

➀ボトルネックの時間のムダをあらゆる方法でなくすこと

➁ボトルネックの負荷を減らして生産能力を増やすこと(ザ・ゴール コミック版よりP143、144)

ボトルネックとなる機械設備のスタッフの配置時間の設定とか、外部協力会社と活用しボトルネックの処理能力をあげることが命題なのだ!

B⇒CをCだけに負荷させるのでなく外部の協力会社に生産を任すとコストはかかりますが販売は増加します!\(゜ロ\)(/ロ゜)/

リソースを活用する

ボトルネックを使って工場中の資材の投入タイミングを決めます。

ドラム・・・ボトルネックのペースに合わせて資材投入の合図を出す

バッファー・・・納期を時間で保護する

ロープ・・・早すぎる資材投入を防ぐ(ザ・ゴール コミック版よりP179)

さらに投入量を半分(バッチサイズの半分)することによりリードタイムが短くなるという・・・"(-""-)"ううむ。

顧客への納品は早くなり利益は上がり在庫は減っていくという現象が生じる。

そう企業の究極の目的は、稼ぐことである\(◎o◎)/!

ボトルネックの改善方法

製造工程の例で見てきました。

材料X10個を製造工程A(15個処理/時間)⇒B(12個処理/時間)⇒C(5個処理/時間)⇒販売(5個販売)

材料投下から販売に至るまでの流れを考えると【⇒】がそれぞれボトルネック(制約)となります。

ボトルネックを解消するために5つの集中ステップがあります。

ステップ1 制約を見つける

ステップ2 制約をどう徹底活用するかを決める

ステップ3 他のすべてをステップ2の決定に従わせる

ステップ4 制約の能力を高める

ステップ5 ここまでのステップで制約が解消したらステップ1に戻る(ザ・ゴール コミック版よりP212)

これが全体最適のマネジメント理論TOC(theory of constraints)制約条件の理論です(´;ω;`)ウゥゥ

そして工場が動き出し、さらなるボトルネック(制約)を探しだし改善していくという・・・

あとがき

スループットを確認し、どこがボトルネックなのか。

ボトルネックの解消はスループットの増加につながりますね。

TOCにより会計の考え方に変化が起こりますね~(#^.^#)

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