アフターデジタルの世界➂~日本企業のOMO思考~
OMO思考によりネットとリアルは包含される、そんなアフターデジタルの世界を前回と引き続き、経営者・起業家・イノベーターの皆様におくる今回の経営のヒントは、「アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る 藤井保文・尾原和啓著」を読み解きましょう!
前回までの記事
2020/1/7「アフターデジタルの世界①」
2020/1/10「アフターデジタルの世界➁」
アフターデジタルの意義
まずはアフターデジタルの意義を知りましょう\(◎o◎)/!
モバイルやセンサーが偏在るすると現実世界にオフラインがなくなり、「オンラインがデジタル世界に包含される」ようになります。そうした世界を私たちは「アフターデジタル」と呼んでいます。それに対して、「オフラインの世界が中心で、そこに付加価値的にデジタル領域が広がっている」という多くの日本人の捉え方は「ビフォアデジタル」と呼べるものです。(本書よりP4) |
OMO型ビジネス・日本企業にありがちな思考のダメダメな例
第2回のアフターデジタルの世界の中国の実例として、スーパーマーケットの「フーマー」や「ラッキンコーヒー」の事例をみてきました。
日本でもOMOを導入するぞ!となると日本企業特有の思考(だめなやつ)が走るそうです(;^_^A
思考の悪例①「効率とテクノロジー中心の無人化」(本書よりP83) |
「Amazon Go」のような中国の無人コンビニ店を展開する企業に日本企業の質問で「どうやってこれから無人店舗を展開するのか?」という質問に、中国企業はあくまでもデータを取得することが重要と説明をする・・・\(◎o◎)/!
日本企業の思考は、「無人化」を徹底的に極めることに主眼がいくこと何となくわかります。携帯電話が進化し続けつには「ガラパゴス化」し日本企業の相次ぐ撤退は目に見てきましたね・・・Σ(・ω・ノ)ノ!
思考の悪例➁「オンラインを活用する」という逆OMO(本書よりP86) |
つまり、オンラインとオフラインを一緒に考える際に、オフライン的な競争原理に立ったまま戦略や競争、施策を考えてしまうということです。(本書よりP86) |
本書のオフライン(リアル)が主でオンライン(ネット)が従という思考では、到底中国企業のような発想にいかないということ。オンラインが主でオフラインが従という発想が必要です。一部のお店の試験的運用、顧客の一部のカード情報etcではなく、顧客の行動データを手に入れ最適なタイミングで最適な情報を顧客に提供することという\(◎o◎)/!
すべてをデジタル化するということは、会社全体の仕組みを変えないといけませんので、CEO(社長)直轄のチームになるという\(◎o◎)/!
ここは注目、、、今までの会社のビジネスの流れを変えること・・・「顧客とのつながり」を再考しマネタイズの仕組みを整えることにつながりますね。。。Σ(・ω・ノ)ノ!2019/6/28「ザ・マネタイズ」参照
思考の悪例③「プロダクトを中心に据える」(本書よりP91) |
日本企業のもっとも得意とする「ものづくり」!Σ(・ω・ノ)ノ!
例えば、技術志向で物作りを行ってきた結果、技術と物はあってもどのような商品にしたらよいか分からず、誰が使うかという体験側のことが考えられていないケースがよく見られます。アフターデジタル思考的に考えると、デジタルで接点をいかに取るかという顧客志向の視点が必要なので、こうした技術先行、モノ先行の考え方は親和性が低いです。また、日本ではオフラインにあるものを、無理やりオンライン化しようとする傾向があるようように思います。(本書よりP91) |
それらはすべて逆OMO型であり、アフターデジタル思考ではありません。(本書よりP91) |
物理的制約を前提とした企業はサービス設計を行うため、ユーザーはそれに合わせる必要がある、というのがビフォアデジタルのビジネスの姿です。企業側の理屈が優先されているのです。(本書よりP92) |
プロダクト・アウトかマーケット・インか、、、やはりマーケット(顧客)を見ないと商品・サービスは売れません。このOMOの思考をどのように取り入れるか真剣に考える必要はありますね(#^^#)
つながっていく社会
中国企業のアリババグループやテンセントを中心とした中国版のGAFAが大きなプラットフォーマーとして顧客とのつながりを持っています。そこにいろいろなサービス企業がついていき顧客とつながっていきます。そこには「エコシステム」(循環)が成立します\(◎o◎)/!
エコシステム(ecosystem)(英語圏ではより明確にen:business ecosystem, またはen:digital ecosystem)とはビジネス生態系。本来は生態系を指す英語「ecosystem」を比喩的に用い、主に情報通信産業において、動植物の食物連鎖や物質循環といった生物群の循環系という元の意味から転化して、経済的な依存関係や協調関係、または強者を頂点とする新たな成長分野でのピラミッド型の産業構造といった、新規な産業体系を構成しつつある発展途上の分野での企業間の連携関係全体を表すのに用いられる用語である。(Wikipediaより) |
日本に必要なのは「エコシステム×OMO」(本書よりP108) |
このOMOは特に伝統的な日本企業にとって非常に重要な考え方だと思われます。日本企業はメーカーとしての自負や接遇品質の高さから、オフラインアセットを重視するあまり、デジタルを「付加価値」として活用しようとするケースが多いように見受けられますう。デジタルは付加価値でなく、むしろこれからのビジネスにおいての基盤であり、「起点にすべきだ」と、アリババは話しているのだと思います。(本書よりP104) |
視点の切り替え!!!\(◎o◎)/!
顧客とどのように向き合うか、マーケットとの真摯な対話が必要だなぁ\(◎o◎)/!
~略~もはや社会貢献とビジネスエコシステムが両立するような規模の話になっています。(本書よりP106 ) |
おおおおお!Σ(・ω・ノ)ノ!インフラコストがとにかく安くなっている!!!
あとがき
「おもてなし」や「一期一会」の言葉にあるように日本は商品・サービスの質は世界でもダントツです。
しかし、顧客とのお付き合いは長く続ければ続くほど企業にとってメリットだらけです。自らの進化を促すためにも、古くなったOSを新しくするときですね\(◎o◎)/!
企業のビジネスモデルはいつか必ず衰退する!
次回へ続きます~!(^^)!