リーダーになる➂~自分を広げる~
リーダーは様々な経験を通して自分を見つめなおすこと、自分を広げることが重要です。
やはりリーダーには品性が求められます。組織で働く人々をひきつけるリーダーシップをしっかり身につけないといけません。
リーダーの概念が変わる今回の経営のヒントは「2008/6/24 リーダーになる[増補改訂版] (著)ウォレン・ベニス, (翻訳)伊東奈美子」です。
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前回までの記事
リーダーになる①~成人しても学び続けること~ | 岩﨑税理士事務所 (tax-iwasaki.jp)
リーダーになる②~自分を知る~ | 岩﨑税理士事務所 (tax-iwasaki.jp)
リーダーの基本を理解する
脳の特徴は、左脳は論理、分析、技術、統制、保守、管理といった特徴があり、右脳は直感的、概念的、統合的、芸術的である。
リーダーはどうか、右脳と左脳の両方を使う「全脳的な」人間である\(◎o◎)/!
企業では管理部門が左脳の役割を果たし、研究開発部門が右脳の役割を果たしているか、両社を統合するCEOには管理能力と想像力の両方が求められる。
本書よりP166
リーダーがどちらかの脳が強いくどちらかの脳が弱ければ№2にそれを補ってもらうこともできます。
自動車のHONDAで言うと本田宗一郎が車やバイクの開発好きな右脳ならば彼の経営を支えた藤沢武夫はまさに左脳。
参照記事:世界のHONDAのナンバー2➀ | 岩﨑税理士事務所 (tax-iwasaki.jp)
本書、ウォレン・ベニスが話をしたリーダーたちは、運の大切さも信じています。
彼らが考える運は、フットボールのコーチだったヴィンス・ロンバルディの名言「幸運とは覚悟と好機が組みあわさったものだ」に近い。
~略~ ジェームズ・バーグ「人がリーダーになるまでには多くの運がはたらいています。」
~略~ ジェイミー・ラスキン「幸運は大胆な人間を好む」とマキャベリはいいました。心がまえができている人間というのは基本的に大胆な人間と同じだと思いますが、そうした人には幸運が宿ります。~略~運は人生のあらゆる場面にかかわってきます。
本書よりP172、173
リーダーになるには、自らの意思で又は、偶然ということもある。
どちらにしろリーダーになったとき、人がついてくるかどうかが問題だ・・・( ゚Д゚)
最初からリーダーになろうと考えていた人はいない。最初はただ自分の人生を生き、自分を存分に表現したいと考えていたにすぎない。その表現が価値あるものだったとき、人はリーダーになる。
重要なのは、リーダーになることではない。自分自身になることだ。そして習得したスキル、才能、エネルギーをすべて使って、自分のビジョンをはっきり示すことだ。何も抑えてはならない。最初に思い描いた自分を目指し、そのプロセスを楽しむこと。それにつきる。
本書よりP177
これ本当に心に残ります。「自分自身を表現する=本当のリーダーになる」。いろんな経営者を見ていますが、これこそが真のリーダーという人に会うとまさにその通りだと実感しますね(*^^)v
マズローのいう「自己の表出をゆるす」とは、リーダーシップの本質をなすものであり、自分の存在を誇示するのではなく、自分自身を表現するために、存在する自分から行動する自分へ一歩を踏みだすことである。
本書よりP180
リーダーになる人は過去の自分と対話しなければならない。
リーダーは過去から学ぶが、その重要な方法となるのが過去を「吟味」することだ。
本書よりP181
リーダーが深く考えること、過去の自分との対話の重要性、大事です( ゚Д゚)
吟味することは、意識的に学習することでもある。過去をふり返ることで、我々は問題の核心に迫り、真実を引き出すことができる。過去を十分に反芻すれば、過去の意味を学び、その経験を解決する方法ーつまり、どんな行動をとるべきかがわかる。
本書よりP183
失敗したときに振り返ることが多い、これでは気持ちが落ち込み失敗にしか目がいかない。
残念なことに、たいていの人は失敗しては初めて、これまでの行動をふり返ります。すべてが順調に進んでいるときは、誰も腰を落ち着けて過去を見つめようとはしません。でも本当は、そのときこそ最高のタイミングです。
本書よりP183
リーダーこそ学ばなければいけないことがたくさんありますね( ゚Д゚)
我々にとって重要なのは、感情の犠牲にならないこと、整理のついていない感情にふりまわされれないようにすることだ。経験にふりまわされるのではなく、経験を活用する、しかも創造的に活用することだ。
本書よりP185
メモメモ・・・( ゚Д゚)
人生には、腑に落ちる瞬間というものがあります。思うに、ものごとはくりかえし起きていて、私たちは、直線ではなく螺旋を描くように学び、(中略)ある日突然、腑に落ちるのではないでしょうか。それは、吟味や分析というより、「ああ、そうだったのか」という感覚です。
本書よりP186
「すとん」と入るとは、こういうことですね(*^^)v
私がいいたいのは、自分を十分かつ正直に表現するためには、独自の見解が必要だということである。
自分なりの観点や見解を伴わないリーダーシップは、リーダーシップではない。
本書よりP191
デレク・ベル教授は具体的な野心や欲望は持たないことが大事だといってました。どんな人生を歩みたいか、それを考える方がもっと重要だと。それさえ決まれば、残りのものはおのずと明らかになるのです。
本書よりP192
自分を最高の形で表現するのに4つのテストがあります。
テスト①「自分が求めているもの」と「自分の能力と可能性」を知り、両者の違いを認識する
テスト②「自分を駆りたてるもの」と「自分を満足させてくれるもの」を知り、両者の違いを認識する
最初の二つのテストのポイントは、「人生の第一の目標は自分を十分に表現することだと気づく、あるいは認めることさえできれば、各自の能力や可能性、興味、傾向に応じて、他の目標を達成する方法を見つかる」ということだ。
テスト➂「自分の価値観と優先順位」と「自分が属する組織の価値観と優先順位」を知り、両者の違いを認識する
テスト④最初の三つのテストで判定した違いを克服する能力と意志があるか
本書よりP200
4つのテストを理解すると自分をどのように表現できるか、役立ちますね( ゚Д゚)
自分が恐れているものを克服することーそこには成長する最大のチャンスがある、本書より。(*^^)v
リーダーは何かを実現したいという思いとそれを実現する能力の両方があればとてもラッキーです。
リーダーは「志をもつ」こと。
企業家のラリー・ウィルソンは、志と欲望の違いを「自分を表現することと、自分の存在を誇示することの違い」だと述べた。
本書よりP201
志と結びついていない欲求はすべて危険であり、命とりになる危険性さえある。一方、志のための欲求はすべて生産的であり、たいていはさまざまな報酬をもたらす。
本書よりP201
自分だけが儲けると、決めたリーダーには人がついて来ませんねん・・・(;゚Д゚)
熟達していること、自分の仕事を完璧にこなせることはリーダーの必須条件だが、それは何よりも楽しいことでもある。
本書よりP206
リーダーは仕事に関して熟達していて当然だ。そしてリーダーが表現する仕事は面白い(*^^)v
つまり、映画監督にも銀行家にも創造性が必要なのだ。戦略的思考の裏では、非常に複雑で創造的なプロセスがはたらいている。
本書よりP207
リーダーには戦略的思考も必要です"(-""-)"
しかしリーダーたちは、早い段階で創造力を回復し、成長を続ける。成長という言葉を聞くと、つい身長や体重などを思い浮かべ、身体が成長をとめれば心の成長もとまると思ってしまう。しかし、本書に登場するリーダーたちが身をもって示しているように、知性うや情緒の成長は、年とともに減速するとはかぎらないし、減速するべきではない。リーダーはその他大勢と違い、何かを知りたい、経験したいという欲求をいつまでも失わない。リーダーの世界が広がり、複雑になるとともに、リーダーがものごとを理解する方法も広がり、複雑になっていく。
そうした方法のひとつが弁証法的思考だ。これはソクラテス式問答法の変形で、現実を動的なものとみなし、異なるアイデアを結びつけ、統合することを目指す。吟味と観点を二本の角として、その間でバランスをとっているのが統合と考えてもよい。
本書よりP211、212
リーダーは様々な経験と思考を統合する・・・リーダーシップはマネジメントと違う。
やはりリーダーにはクリティカルシンキングとソクラテス式問答法は必須だ・・・( ゚Д゚)
自分を表現していく過程は、リーダーシップにいたるステップでもある。
①吟味から解決へ
②解決から観点へ
➂観点から見解へ
④見解からテストと判定へ
⑤テストと判定から志へ
⑥志から熟達へ
⑦熟達から戦略的思考へ
⑧戦略的思考から豊かな自己表現へ
⑨多様な自己表現を統合する=リーダーシップ
本書よりP216
リーダーへと、リーダーになるべく人は成長していく・・・( ゚Д゚)
あとがき
リーダーって自分との対話が大事ですね~(*^^)v
次回へ続く~!