リーダーになる②~自分を知る~

リーダーシップ論の歴史は、様々な理論があります。

現在のリーダーシップ論は、オーセンティックリーダーシップ、サーバントリーダシップ、シェアドリーダーシップなどあります。現場では様々なリーダーが引っ張っています。やはりリーダーなくして、統率はとれませんね。

リーダーの概念が変わる今回の経営のヒントは「2008/6/24 リーダーになる[増補改訂版]  (著)ウォレン・ベニス, (翻訳)伊東奈美子」です。

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前回までの記事

リーダーになる①~成人しても学び続けること~ | 岩﨑税理士事務所 (tax-iwasaki.jp)

リーダーの基本を理解する

リーダーの基本要素は次の通りです。

①指針となるビジョン

リーダーは、公私において自分が何をしたいのかをはっきりと理解している。

②情熱

それは人生に対する情熱であり、自らの役割、職業、行動指針に対する情熱である。

➂誠実さ

私の考えでは、誠実さは三つのものから成り立っている。「自分を知ること」「率直であること」そして「成熟していること」だ。

~略~成熟していることも重要だ。人をみちびくというのは、単に進むべき道を指し示したり、命令を下したりすることではない。リーダーはさまざまな経験を積んで成長していく。経験を通して献身や観察眼を身につけ、他者と協力すること、他者から学ぶこと、卑屈にならないこと、そして常に誠実であることを学ぶ。

④信頼

誠実なリーダーは信頼される。

⑤好奇心と勇気

リーダーはあらゆるものに興味を持ち、貪欲に学ぶ。すすんでリスクをとり、実験し、新しいことに挑む。

本書よりP88~90

真のリーダーは、リーダーに生まれるのではなく、リーダーになる。しかもたいていは自らをきたえあげてリーダーになるとのこと。自らの手で自分を作り上げることが重要なんですね!(^^)!

企業の役職にマネジャーがあります。マネジャーはチームを統括したりと役割はありますがリーダーとは違います。

マネジャーとリーダーの違い

・マネジャーは管理し、リーダーは改革する

・マネジャーはコピーであり、リーダーはオリジナルである。

・マネジャーは維持し、リーダーは発展させる。

・マネジャーはシステムと構造に焦点をあわせ、リーダーは人間に焦点をあわせる。

・マネジャーは管理に頼り、リーダーは信頼を呼び起こす。

・マネジャーは目先のことしか考えず、リーダーは長期的な視野を持つ。

・マネジャーは「いつ、どのように」に注目し、リーダーは「何を、なぜ」に注目する。

・マネジャーは数字を追いかけ、リーダーは未来を見すえる。

・マネジャーは模倣し、リーダーは創造する。

・マネジャーは現状を受け入れ、リーダーは現状に挑戦する。

・マネジャーは優秀な軍人であり、リーダーはその人自身である。

・マネジャーはものごとを正しく処理し、リーダーは正しいことする。

本書よりP98

ぶっちゃけ、マネジャーは管理でるところですごすぎるが・・・(;゚Д゚)

リーダーとマネジャーの違いはよく分かりました。

本書では、ハーバード大学のアブラハム・ザレズニック教授によればリーダーは2種類あるそうです。

生まれたままのリーダーは、それほど苦労せずに家庭や家族を離れ、自立の道を歩みだす。それに対して生まれなおすリーダーは、成長の過程で苦しむことが多い。世間に違和感を覚え、孤立感をいだくことさえある。そのため、彼らは内面に非常に複雑な世界をつくりあげる。しかし歳を重ねるごとに、彼らは本当の意味での自立を手に入れ、自分の信条と思想にもとづいて生きるようになる。ザレズニック教授によれば、生まれなおすリーダーは内面の価値観を重んじ、自分自身を信頼しているため、きわめてカリスマ的な性格を持つという。

本書よりP102

生まれなおすリーダーは自分の手で自分を作り出す、と本書より(;゚Д゚)

自分も死ぬという事実に直面したとき中年男性は転職することが多いという。なるほど死に直面したということが「生まれなおす」ということですね( ゚Д゚)

小さな成功をなしとげた自分に拍手し、ささやかな成功に感謝することは、人生の一瞬一瞬をあじわうためにすばらしい方法だ。それは自分で自分をつくりあげ、自分の手で運命をつくりだすための一歩でもある。

リーダーになるためには、自分自身にならなければならない。人生のつくり手になれなければならない。

本書よりP104

自分を知る・世界を知る

リーダーになるには自分のことを知らなければなりません。

自分を知るための四つのレッスン

①自分の最高の教師は自分である。

②他人を責めるのをやめ、責任を引き受ける。

➂貪欲に学ぶ。

④経験を吟味して真の理解に達する。

本書よりP109

自分を知るって、リーダーになるには相応に気づかなければいけないことは多々ありますね"(-""-)"

精神分析家エリク・エリクソンは人生に訪れる八つの危機をどう乗り越えるによって、その人がどのようになるかが決まるとまとめました。

乳児期 「信頼」対「不信」 希望もしくは引きこもり
幼児期初期 「自立性」対「恥・疑惑」 意思もしくは強制
幼児期 「自発性」対「罪悪感」 目的もしくは抑圧
学童期 「勤勉性」対「劣等感」 能力もしくは惰性
青年期 「アイデンティティの獲得」対「アイデンティティの混乱」 忠誠もしくは放棄
成人初期 「親密性」対「孤立」 愛もしくは排他
成人期 「世代の継承」対「停滞」 世話もしくは拒否
老年期 「統合性」対「絶望」 英知もしくは軽蔑

本書よりP119~121参照

子供たちはいろんな環境で育つ、リーダーも様々な環境で育つ・・・(;゚Д゚)

世間では、次のような方程式が正しいと考えれている。

●家庭+学校+友人=私

しかし、自分自身になることを目指す人には、次の方程式だけが意味を持つ。

●(家庭+学校+友人)÷私=本当の私

この方程式に従えば、我々は経験につくられるのではなく、自分で自分を設計できるようになる。単なる結果ではなく、原因と結果の両方になることができる。

●自分を認識する=自分を知る=自分を所有する=自分をコントロールする=自分を表現する

この方程式を理解できたとき、あなたは自分の人生をその手に取り戻すだろう。

本書よりP127

自分を知るということは、自分を表現すること、、、

リーダーにはイノベーティブ学習が必要だ。

●未来を見通す(受動的・習慣的な態度ではなく、能動的・創造的な態度をとる」。

●他人の意見を聞き、そこから学ぶ。

●参加する(ものごとの結果ではなく原因になる)。

本書よりP134

リーダーにはマネジャーのように管理を覚えることも重要だが、このイノベーティブ学習もかなり重要だ。

自分は人生で何をなすべきか。自分は何者なのか。これはリベラルアーツ(一般教養)が奨励しているテーマです。

本書よりP139

リベラルアーツか~、なるほどですね"(-""-)"

リベラルアーツを学んだ人は、多くの組織が目指している硬軟のバランスのとれた、企業家精神にあふれた組織を理解し、その一員となって組織の成功に貢献することができる。

リベラルアーツを学ぶことは、あいまいさを受け入れ、混沌から秩序を引き出す方法を学ぶことだ。もっとも優先されるのは知的な誠実さであり、論証のプロセスは、そこからみちびかれる結論と同じくらい重視される。

リベラルアーツを学んだ人は、わき道にそれてものを考えたり、学際的に考えたりする習慣を持っている。それは彼らが文学、社会制度、化学作用、言語といったものをさまざまな側面からとらえる方法を学んできたからだ。

本書よりP142

リベラルアーツを学ぶことはリーダーに必須。様々な学びがリーダーが作られます。

野心は思考の死である。

MBAのことは忘れなさい。

「学校に行く必要はない」

などなど様々な有名人の言葉がありますね。何がよい学習なのか・・・ww

ドン・リッチーの次の言葉は、ことの本質をついている。「教育は考える技術を養ってくれます。教育の助けがなければ、ほとんどの人は考える技術を身につけられないでしょう。人文科学が実務教育よりすぐれているかどうかはわかりませんが、大学はものを考え、問題を分析し、ものごとの全体像をとらえ、ばらばらのものをつなぎあわせる方法を教えてくれます。職場での経験と、それにふさわしい教育の両方を持っている人ーそのような人こそ、最高の人材でしょう」

本書よりP14

なるほどです"(-""-)"

旅もひとつの学習だ。旅に関する表現はどれも的を得ている。「旅は人間の幅を広げる」「旅は啓示を与える」「旅はものの見方を一瞬で変える」。なぜなら、旅先ではいつもとちがう行動が求めらるかれだ。

本書よりP149

旅は、人を成長させる・・・\(゜ロ\)(/ロ゜)/

世界は学びの宝庫だ。自分の能力を総動員すれば、我々はそのほとんどを習得できる。経験は、考え、分析し、検討し、問いかけ、吟味し、理解することによって初めて自分のものになる。くりかえすが、重要なのは経験に使われることではなく、使いこなすことだ。結果ではなく、原因になることだ。そうすれば、経験は我々をしばる代わりに力を与えてくれるだろう。

本書よりP160

おおぉ!学びは重要・・・

「経験から学ぶ」をまとめる

●子ども時代や思春期をふり返り、当時のできごとを使って現状に変化を起こす。そうすることで、人生の従僕ではなく主人になる。

●現在の経験の中から、自分を高めてくれる経験、自分の枠を広げてくれる経験んを意識的に探しだす。

●失敗はなくてはならなにものだと考え、リスクをとる。

●自分の世界の未来を、苦難や試練だけではなく、まだやっていないこと、やる必要のあることに取り組むチャンスだと考える。

本書よりP162

あとがき

リーダーにることは、いろんなことを学ばなければいけませんね\(゜ロ\)(/ロ゜)/

次回へ続く~!

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