イノベーションにより経済成果を目指すこと

企業で起こる様々なイノベーション。イノベーションの結果により企業では儲かったり儲からなかったり・・・(´;ω;`)ウゥゥ

生まれては消え、生まれては消えていくそんな企業のイノベーションの事例を題材にした「イノベーションの理由 資源動員の創造的正当化 (著)武石彰、青島矢一、軽部大」。

大企業のイノベーションの瞬間を調べ上げた本書。読み解いていきましょう~\(゜ロ\)(/ロ゜)/

 

 

 

 

 

 

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改めてイノベーションとは?

「イノベーションはどのうようにして実現されるのか?」

本書は、この内容を解き明かそうとするのであるとのこと・・・\(゜ロ\)(/ロ゜)/

圧倒的な研究?技術力?特許?オープンイノベーション?頭の良さ?チームワーク?大学?結局、イノベーションってどこからくるんかなーってわかる人いたらすごいんだけど。改めて本書のイノベーション定義を見ましょう!

本書は、イノベーションを「経済成果をもたらす革新」ととらえる。(本書よりP4)

経済成果=お金になる・・・いや、しかし、資本主義はやはり営利追求だから・・・

つまり、イノベーションとは、研究開発活動等を通じた発明や発見、技術開発活動等を通じた実用化、生産体制や販売サービス体制の構築等を通じた事業化、そして市場取引を通じた社会への普及、という一連のプロセスを経て、経済成果がもたらされる革新のことをいう。(本書よりP4)

企業経営においてい投資した人・物・金はやはり回収しなかければ、次に続かない。よりよいものがイノベーションを通じ社会の役に立つ、そして、お金が入るこそが「いい商売」ですよね(#^.^#)

イノベーションの本を多く見てきましたが、経済成果まで言及した本は初めてです。

不確実性のイノベーション

イノベーションは不確実です。いいものだけでは起こらない。

環境、出会い、たまたま・・・イノベーションの確実性はある意味運かなと本書から思いました\(゜ロ\)(/ロ゜)/

セイコーエプソンの自動巻発電クオーツウオッチの事例では、ドイツの販売会社社長と出会うことで環境意識の強いドイツで売れるかも

富士フィルムの開発したデジタルX線画像診断システムの事例では、欧州の学会で発表したことにより欧州でお墨付きをもらい日本でも評価されたこと

松下電器産業が開発したIHクッキングヒーターは北海道で売れ始め、その後全国で普及したこと

時として偶然が重なることによりイノベーションが実現していく様が本書では記載されています。「たまたま」という表現でのイノベーションの実現が起こると何とも不思議な感じです。

最近、GAFA(ガーファ)の市場独占性が問題になっています。

巨大企業Amazonに一石を投じた論文

2020/9/23 新たな「独占」、巨大ITにメス 独禁法の常識覆す

Amazonが大きくなりすぎて小さな会社や社会に大きな損害を与えているという若き法学者リナ・カーンさん。

アメリカの反トラスト法(日本でいうと独占禁止法にあたるとのこと)では、消費者への価格のつり上げ(不利益)がなければ問題にならないが、Amazonによる独占は長期的に見て消費者の不利益になるというのではと\(゜ロ\)(/ロ゜)/

最近の日経新聞の記事に記載ありましたが、イノベーションを唱えたシュンペーターの面白い見解の記載が本書にありました。

シュンペーターは、のちの著作で、独占的な地位を占める大企業こそがイノベーションの担い手となりうるという主張も行っている。不確実な投資を含むイノベーションを進めるには、投資リスクを負担できるだけの資本力をもつ独占的な企業の存在が欠かせないという考え方である。(本書よりP164)

Amazonのインターネットを通じたビジネスの独占状態。Amazonは大規模な投資で赤字をずっと計上していました。やがてはイノベーションとなり大きなビジネスとなります。Amazonは強くなりすぎましたが、シュンペーターの考え方ならば資本力がなければイノベーションを生む投資は持続してできない、だから独占はいいということ、又は、不確実性のイノベーションに勝ったのだから築けば独占状態というのは結果として起こったこと。

法律や規制が、あらゆるイノベーション(革新性)を補足している訳ではないということが分かる事例でした\(◎o◎)/!

あとがき

大企業のイノベーションだけに頼らずに中小企業でもどんどんイノベーションを起こして世の中に「経済成果」をもっと多く広められる仕組み作りは重要ですね(#^.^#)

 

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