世界のHONDAのナンバー2②

カリスマ的な経営者が現われて企業を一気に成長させることはよくあります。しかし、カリスマ経営者がその企業からいなくなったことを想像し、その企業の経営をずっと長く続くことを考えている経営者がどれだけいるかなと思います。

経営者・起業家・イノベーターの皆様におくる経営のヒントは、あの世界の「HONDA」をカリスマ経営者・本田宗一郎と共に創った偉大なる№2の藤沢武夫の「経営に終わりはない 藤沢武夫(著)」を読み解いていきましょう(#^^#)

 

 

 

 

 

 

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前回の記事2020/3/6 世界のHONDAのナンバー2➀

本業以外に手をだすな!

時代が変わりつつも経営の根幹は変わりません。

古い知識をいま振りまわしたら時代に取り残される。(本書よりP65 )

経営者の方が本当に意識できるかが本当にポイントですね。藤沢武夫さんは、HONDAを辞めるときに若い社長にしたことはとてもいいことだと本書に記載があります。過去の体験や成功で会社にしがみつきたくなるのは分かりますが、藤沢さんはホンダを早くやめたとのこと。

会社や組織を想う経営者に大事なこと。「早く譲る」ですね(#^^#)

本当に、藤沢さんがHONDAのことをいかに考えたか良くわかります。

・オイルショックで値上げの便乗には乗らない。→HONDAのイメージを大事にした。

・為替差益で金儲けしない。

物をつくる会社に働いている物をつくる人たちは、自分たちの働きが、あるひとつの知恵による稼ぎよりも劣ったものでしかないと思ったときに、寂しさを感じて、情熱を失ってしまうだろうと思う。ホンダは物をつくる会社なのです。(本書よりP71)

どんな場合にも本業以外で儲けることはやりませんでしたとの本書より。藤沢武夫の経営哲学が読み取れますね。物作りの会社では、発想・アイデアがとても重要なことが分かります。しかし、研究開発をする企業では財務の安定も重要なこともしかり。儲けた利益の源泉のお金にいろはつきませんが、藤沢さんがホンダに対しての思いがわかります(#^^#)

また、国家の軍事力を技術、外交にあたるものを営業力と考えたときに、問題があるとのこと。

この技術と営業とのバランスがとれていなければならない。ところが往々にして、技術はその力を過大に思いがちになる。(本書よりP76)

バランスが大事だということをとく本書でも、やはり藤沢さんが戦争の体験もあるのでしょうか、「日本外交史」という本に軍部が拡張し、国際連盟の脱退が書かれている部分がなくなった、当時の状況により削除されたそうです。軍部(技術)が強くなる・暴走すると会社の両輪が回らなくなるということが本当にわかりますねΣ(・ω・ノ)ノ!

HONDAという企業の組織化・近代化

昭和30年には、藤沢さんは経営の勉強を一人でビルに引き籠ってされます。

トヨタや日産の同業社、日立、松下などの有価証券報告書を見て経営分析をしたとのこと・・・Σ(・ω・ノ)ノ!

評論家や学者のいっていることと正反対のことをやれば、生き残れるのじゃないか、というこを知ったわけです。(本書よりP82)

経営者の方が、経営をする中で、経営のことに関して勉強をしなければならないということに気付き始めることよく聞きます。このあたりは実務から得た知識と学問がどうリンクするか、または、学問の知識のほうが現場を変えること比較検証することにより実践と知識の両輪につながることになるといつも思います。現場と知識の検証は経営者の方にぜひやって頂きたいですねΣ(・ω・ノ)ノ!新しい発見やひらめきは絶対にあるはず!

そして、藤沢さんは「生産管理」へと邁進していきます。

人の成長を支援する経営者たれ

事務管理委員も設置し、社内の書類管理も行います。「書類の山は無能力の証明」・・・だと(´;ω;`)ウゥゥ

皆を巻き込んで仕事をする、大元の役割、「油の役目はなるが、歯車にはならない」。この章で、藤沢さんが人を巻き込み、そして現場のリーダーたちが自分たちで仕事を作って成長していく姿を温かく見守っているように見えました(#^^#)

「責任は俺がとる。お前たちは、現場をしっかり創れ。」と聞こえてきそうです。

経営者が人に対してどれだけ真摯に向き合っているのか、愛情をもって怒っているか、「人の器」のように感じます。経営の根本は人であり、人をもってビジネスを加速させる。イノベーションの土台として、組織風土にまで発展していくこと。明らかですね(#^^#)

自分の金ならば、本気だと思う

技術者にもコスト意識は必用だと本書ではあります。

また、課長や部長は、未来を見通す力、リードできる力を持っていなければなりません。商品の価値は技術屋だからわかるんですが、その価値とお金の流れの両方を知らなければ経営はできないということです。(本書よりP95)

技術者も顧客に届くまでの流れを理解しておかないとダメ、プロダクトアウト思考だけだと商品・技術にだけ目がいってしまいます。やはりマーケットイン思考が必要です。顧客が何に対して価値を見出すのか、顧客志向が重要ですね(#^^#)

あとがき

よくよく考えると会社は、経営者とともに成長していくものです。会社は、生き物。死ぬときもあると意識すると、生きるためには何をするのか、会社という生命体の生存がかかっていますね。企業は、進化していくですね(#^^#)

次回へ続く~!

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