アートに投資する!
最近のビジネスパーソンの間ではアートを通じて新たな思考や発見をビジネスに生かすことがひとつの流行になっています。
そんな経営者・起業家・イノベーターの皆様におくる今日の経営のヒントは「教養としてのアート投資としてのアート 徳光健治著」です。
アートを教養・投資として勉強していきましょう!\(◎o◎)/!
アートを見る目
この本書の著者の徳光健治さんは、「tagboat」というアートのネット通販をされている画商も経営されています。
アートは見るものだけでなく、資産としても価値があるということ、そのためにはアーティストを理解することが大事であるΣ(・ω・ノ)ノ!
アートという概念をつくったマルセル・デュシャン
マルセル・デュシャン(1887~1968)というフランス人のアーティストがコンセプチュアル・アートという概念をつくり、技法やその造形美だけでなく、新しい概念を形成することがアートだという最初の礎をつくったことをまずは知っておく必要があるでしょう。(本書よりP19) |
アートは分かりにくい、難しい・・・???(´Д⊂ヽ
富裕層がアートをビジネスの場で話したりするのは、自分が今いる環境における経験や知識だけでは理解できないことを、より知りたいという探求心があるからなのかもしれません。(本書よりP18) |
経営者や富裕層が、ある程度の物事や世の中の仕組みが分かった時でもアートというのは、その世界感が理解できないというのがあるのでしょうね(#^^#)
つまりデュシャンは、アートを「目で鑑賞する美しいもの」ではなく、表現したいことはなんなのかという「考え方」をアートにしてしまったのです。(本書よりP23) |
考え方をアートに、、、アート思考???\(◎o◎)/!
投資としてのアート
日本でのアート市場は、海外と比べて小さいそうです。バブルのころは会社に飾る絵に投資をされていた時代もありました。
アート市場はやはり、海外が盛んなようです。
アートを投資として捉えた場合に、購入者の好きなもの(購入者の感性)は置いておいたほうがいいとのこと(´;ω;`)ウッ…
しかし、本書でのアートは鑑賞すること芸術的思考をビジネスに生かす新しいものの発見・知識やクリエイティブさが大事な本だと思い込んでいましたが違いました・・・
重要なのは「発明品」と「インパクト」
評価が上がる作品の特徴のひとつは「発明品である」ことです。(本書よりP58) |
発明(はつめい、英: invention)とは、従来みられなかった新規な物や方法を考え出すことである。作られた新規なもの自体を指すこともあり、新規なものを作る行為自体をさすこともある。既存のモデルや観念から派生する発明もあれば、まったく独自に考案される発明もあり、後者は大きな飛躍を生む。社会の風習や慣習の革新も一種の発明である[1]。当業者にとって新規性と進歩性が認められる発明は、特許を取得することで法的に守ることができる。(Wikipedia参照より) |
アートは通常の発明品のような特許庁への届け出は不要。アートを「発明品」という表現は「なるほど!」と感銘を受けましあ\(◎o◎)/!
アートの歴史を知ることは、その作品の源流がわかるので知識は必用であるとのこと。確かに、特許の発明も、出所を抑えとかないと真似したパクった等の特許裁判になることもあるので、知識は大事ですね(#^^#)
インパクトとは、その作品を見た時の鑑賞者が受ける衝動や、作品が社会的に衝撃を与えるような話題作であるということです。(本書よりP60 ) |
多くの作品を見ることにより、発明品である・インパクトがあるということを理解することが重要とのこと\(◎o◎)/!
成功するアーティスト
本書での面白い表現があります。なるほど、、、の視点です。
ベンチャー企業とアーティストは似ています。たとえば、ベンチャー企業のビジネスモデルは当初はうまく動き始めても市場の変化に対応できずに立ちいかなくなってしまうことがあります。これは、アーティストが今つくっている作品がよく見えても、同じような作風では将来的に飽きられてしまうのと同じです。(本書よりP92) |
ビジネスモデル=アート作品と考えてみましょう。(本書よりP102) |
まさにアートを投資するうえで、アートを株式や土地といった昔からある投資対象の評価と置き換えるとと源流は同じであるとの気付きます。
アーティストは社長であり、アートはビジネスモデルなのです\(◎o◎)/!
投資対象を見る目は、アーティストの「発明品」と「インパクト」を見る投資家(私たち)のレベルも見られていますよねww
あとがき
以前から記事にしたかったアートとビジネス。芸術やクリエイティブの視点だけでなく投資と捉える観点は面白いです。
新しい発見・イノベーションの刺激に本書を読んで、アートに投資というのもいいかもしれませんね(#^^#)