Sustainable Capitalismから学ぶ新しい世界➂

今回も引き続き、経営者・起業家・イノベーターの皆様にお届けする今日の経営のヒントは「持続可能な資本主義 新井和宏著」です。

 

 

 

 

 

 

「いい会社」に投資して、資産と社会、心を形成する鎌倉投信のことがかなり分かりました(#^^#)

前回からの記事はこちら(/・ω・)/

第1回目「Sustainable Capitalismから学ぶ新しい世界①」

第2回目「Sustainable Capitalismから学ぶ新しい世界➁」

「三方よし」から「八方よし」の時代へ

近江商人の三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)とマイケル・ポーターのCSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)

CSVとは「企業が事業活動を通して経済性(利益の創出)と社会性(社会課題の解決)を両立すること」、かみ砕いていえば「ボランティアではなく本業で社会に貢献すること」です。そして企業がCSVの姿勢を持っているかは、ステークホルダーとの間に「共通価値」を見いだしているかどうかが重要な判断基準となります。(本書よりP80)

を取り入れ「八方よし」という考えを新井氏が提案されました!!(^^)!

八方よしとは??【企業から見て】 (本書よりP87)

1.社員

2.取引先・債権者

3.株主

4.顧客

5.地域(住民・地方自治体など)

6.社会(地球・環境など)

7.国(政府・国際機関など)

8.経営者

通常の三方よしとは、ちがう6.社会も入っています。ここでは、資源を無尽蔵に使用すること等に提言ですねΣ(・ω・ノ)ノ!

地球の「ゴーイング・コンサーン」(本書よりP89)
資本主義が無限に富を追求し、「フロー」にばかり注目している間に、地球の「ストック」である資源はどんどん失われてきました。(本書よりP90)

八方よしの究極の姿は、企業のファンということだそうです!

ステークホルダーに信頼し共感してもらうことが「いい会社」にとってとても大事。すばらしいです!(#^^#)

応援される企業は本業を「拡大解釈」する(本書よりP98)

本書の中で、長野県にあるケーキ屋さんが近くで起こった家族内の傷害事件を「我々の責任だ」「その家に私たちのケーキがあれば傷害事件は発生しなかった」と本業の拡大解釈をして、1年に1回に子供たちが書いた絵の再現したケーキをプレゼントしているそうです。

それは社会的課題を「自分ごとにする力」です。

「自分ごとにする力」とは、本業を拡大解釈する力のことです。(本書よりP100、101)

社員も顧客もファンにする八方よしのエピソードですね。もう感動・・・( ;∀;)

資本主義について企業と個人の「今まで」から「これから」のありかた

資本主義について企業や経営者はいろんなことを思考しています。

経営者はもう資本主義の限界を察知している

~略~お金や利益を目的にしてしまうと、ステークホルダーとの間にある「見えざる資産」を既存し、誰かを犠牲にしてでも儲けを追求してしまうからです。そこで犠牲にさらされるのは、社員、顧客のような人間だけではありません。社会の持続可能性の基盤となる自然や環境、資源までをも犠牲にして短期的利益を出そうとする。この方向性のまま進んでいけば、資本主義理よりも前に、国家や社会が危機に陥ってしまいます。(本書よりP199)

気付き始めている経営者は多い・・・(/・ω・)/

最近ではSDG’Sに力を入れている企業も確かに多いです。

そして、資本主義と個人の関係についても新井氏は重要なことを教えてくれています。

資本主義の「主権」はいつだって消費者にある(本書よりP202)
資本主義は生活のすべての基盤となる巨大なプラットフォームです。(本書よりP202)
資本主義の行き先の決定権はいつも消費者の側にあるのです。(本書よりP203)
消費者が変われば産業が興り、産業が興れば投資が生まれます。投資が生まれれば、最終的に社会が変わる。結局、すべての起点は消費者なのです。そう考えれば、一人ひとりの力は決して無力でないはずです。(本書よりP204)

私たち個人も一人一人がしっかりと思考しなければいけませんね(#^^#)

ある場面では地域住民であり、ある場面では社員であり、ある場面では投資家でもある。私たちは知らず知らずのうちに、すでにいろんな組織のステークホルダーになっているのです。(本書よりP205)

この文章はとても印象に残りました。私たちは、資本主義システムの中で根をはり生きているという事実。それでも、一人一人が自分ごとに捉えれば、八方よしの考えや「いい会社」を応援するということができるのです(#^^#)

未来の子どもたちに素晴らしい22世紀を残そう(本書よりP211)

未来の子どもたちに問題ごとだけ残してあとは頑張ってねとならないように少しでも現在を生きる私たちは英知を出し合わないといけません。年金問題のような表現になってしまってはダメですが・・・(;^ω^)

あとがき

いかがでしたか?「持続可能な資本主義」を3回通して経営のヒントはつかめたでしょうか?

つい先日、「京都流議定書」と言うイベントがありそこで「元」鎌倉投信の新井氏のトークショーを聞くことができました。個人的にはものすごく感動し興奮しておりました(笑)

その時にも「美意識と共感資本」という言葉をおっしゃっていました。共感資本は、まさに「八方よし」と思いました。

「今まで」と「これから」の概念は、変わっていきます。歴史も変わっていきますもんね(#^^#)

 

Facebook・Twitterに登録すると最新のブログが分かります!(^^)!