人間は学びを通じて成長する。

より賢く、好奇心を駆り立て、知的探求へと誘う。そこにはモチベーションも介在します。

今回の経営のヒントは「2022/1/19 モチべーションの心理学-「やる気」と「意欲」のメカニズム  (著)鹿毛 雅治」です。

モチベーションと成長を見ていきましょう!\(゜ロ\)(/ロ゜)/

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前回の記事

2022/6/17 モチベーションの心理学➀~モチベーション研究とは?~

2022/6/21 モチベーションの心理学➁~モチベーション理論の展開~

2022/6/24   モチベーションの心理学➂~目標説~

2022/6/28 モチベーションの心理学➃~自信説~

成長とモチベーション

ダニエル・ピンクのモチベーション3.0からも分かるように人は学ぶものである。

モチベーション1.0・・・本能、人が狩猟を前提として生きていた時代の生き残りをかけたとき

モチベーション2.0・・・報酬を求め、罰を避ける。産業革命以後の労働者は労働を提供し報酬を受け取ってきた。現在まで続くシステムである。

モチベーション3.0・・・人間には学びたい、創造したい、世界をよくしたいという第三の動機づけがあるという考え方を指す。(本書よりP33)

人が成長したいということがモチベーションの源泉となるんですね\(゜ロ\)(/ロ゜)/

人は楽な仕事をしたいのか。1日中ベッドに寝ているだけの実験がありました。最初のうちは寝ているだけでお金がもらえると喜んでいた人も2,3日も続くと逃げ出すこともあったという。

人は単に生理的な欲求を満たして楽をしたいだけの怠けものではない。多様な刺激が当たり前のように存在する環境と積極的に関りあいながら生活したいのである。(本書よりP182)

単純なことで刺激もないようなことに人はあきますよね\(◎o◎)/!

人は何かやることに意味を考える。

「これって意味があるのだろうか」という問いに

そもそも人は、意味を求める存在で、「意味への欲求」を持っているという主張がある。意味への欲求とは、自分の生活や人生に十分な意味があると感じたいという欲求で、それが満たされないと不適応に陥るという。(本書よりP184)」

意味がないと感じた時、人はやっぱりむなしくなるのだろう。

この欲求には2つの要素があると言います。

ひとつは、「目的を持って生きたい」「行為に目的があると考えたい」というように、「意味」には目的が含まれているという点だ。(本書よりP184)
もうひとつは、「自分の(過去と現在の)行為を正しくていよものだと感じたい」というように、価値が含まれているという点である。(本書よりP185)

他者からみたら金儲けが本人は社会貢献として意味づけする。他者との意味づけが一致しないが本人にとっては過去から現在に至るまでの行動には価値があるということ・・・なるほどです(;゚Д゚)

ナチの収容所という極限状況における人間性を描いた「夜と霧」には、人は誰でも生きたいという欲求を持ちつづける一方で、生きる意志を保つこと自体がいかに困難であるかが克明に描かれている。(本書よりP185)

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明日をもわからぬ強制収容所で生きることを希望に、どんな意味をもって生きようとするのか、まさに想像を絶する世界です”(-“”-)”

フランクルは、人間が意味を求めることは人間の生命のうちにある根源的な力だと主張し、それを「意味への意志」と呼んだ。彼は著書の中で、「人間はそのために生きる「何か」(生きる意味)を必要とする」ということを認める人の割合が89%だったというフランスでの世論調査の結果を紹介している。その上で、良心こそが、意味を探し求める人間を導くと強調する。(本書よりP185)

企業経営においても理念が重要ですね。企業理念は企業が存在する意味ですね\(◎o◎)/!

人間性心理学の成長説の最も有名なマズローの自己実現と欲求階層説。

自己実現を求める人生は、単なる幸福な人生とも異なる。「幸福な生活」と「意味のある生活」はオーバーラップするものの、重要な点で異なっているという研究知見がある。自分を幸福だと感じる人は現在指向で、自分を受け取り手だと感じているのに対して、自分の生活が有意義だと感じる人には、過去、現在、未来を相互に結び付けるようと考える指向性があり、自分を与え手だと感じる傾向がみられた。また、深く考える時間を求めていて、アイデンティティや自己表現への関心も高かったという。(本書よりP187)

自己実現の欲求なんて本当にモチベーションの最たるものですね。

成長説はポジティブ心理学とも相性がよいとのこと(;゚Д゚)深い・・・

没頭のメカニズムと自己決定理論

人が興味をもって集中してしまうことが多々あります。

興味はモチベーション研究の専門用語でもあり、ある特定の対象を意識して、注意を向けつづけ、それに対して積極的に関与しようとする心理状態、すなわち、努力しているという意識なしに自ずと対象に注意が注がれ、集中力が発揮されるという心理現象を指しているのである。興味(特に「真剣な興味」)が典型的な意欲だということがわかるだろう。(本書よりP194)

没頭状態に陥ると周りが見えなくなります。

チクセントミハイが名付けた「フロー」と呼ばれる状態でもあります。

楽しいと思っていることに報酬をつけるとモチベーションが下がるというアンダーマイニング効果があります。デシ博士は、「報酬は内発的動機づけに対してマイナス」ということが発表されたとき学会はざわついたという。

経営学でもテイラーの科学的管理法による報酬を出すよりも、メイヨ―のホーソン実験等で人は誰かと一緒に仕事するや所属の欲求がモチベーションを上がるということも分かっています。

今日では、アンダーマイニング効果について、およそ以下のことがわかっている。すなわち、次の場合は報酬が内発的動機づけを低めることはない(むしろ高めることがある)➀報酬が予期せずに与えられた場合、➁言語報酬(誉め言葉)の場合、➂課題がそもそも興味深くない場合。しかし、有形の報酬、(金銭、商品のような物的報酬、賞状のようなシンボリックな報酬)、特に当人がその報酬を予期する場合には、内発的動機付けに悪影響を及ぼす。(本書よりP208)

これらからデシ博士は、「自己決定理論」を提唱し、今日、最も代表的なモチベーション理論のひとつへと発展しました。モチベーション3.0も、自己決定理論や内発的動機づけをこの理論を背景にしています。

あとがき

人間の知りたいという欲求、興味、好奇心が人間社会を成長させたことは現代のライフスタイルをみてもよく分かりますね。

エジソンがどれだけ興味をもって集中しフローの状況で発明品を作り続けたのか。

興味や内発的動機づけの本領が発揮されないと寝食も忘れて自分の人生は欠けれませんもんね\(゜ロ\)(/ロ゜)/

次回へ続く~!