人が何かをするときに、それが価値があるからやる。

価値があるからこそ達成したときの快感は最高である。達成はモチベーションの源泉でもある。

今回の経営のヒントは「2022/1/19 モチべーションの心理学-「やる気」と「意欲」のメカニズム  (著)鹿毛 雅治」です。

モチベーションと価値を見ていきましょう!\(゜ロ\)(/ロ゜)/

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前回の記事

2022/6/17 モチベーションの心理学➀~モチベーション研究とは?~

2022/6/21 モチベーションの心理学➁~モチベーション理論の展開~

価値とモチベーション

価値が人の思考や行動の選択に影響を及ぼすと本書より。

価値はモチベーション理論の重要概念である。(本書よりP80)

すべての行動が自分がやりたい!ということを満たすための価値ではないことを本書では言っています。

自分にとっての損得とか、学校のテストで赤点はダメとか、家事が嫌いだけれど家族のためとか行為に対しての価値は人それぞれ違います。

多くの研究の蓄積から、目標こそがモチベーションに直接影響及ぼす要因だということがわかってきたのである。(本書よりP88)

目標を設定し、達成するために計画を立て実際に行動する。モチベーションとよく馴染みますね。

目標とパフォーマンスの関連に焦点を当て、特に産業・組織心理学の分野で発展してきた考え方が目標設定理論である。(本書よりP92)
つまり、目標は具体的なほうが当人の注意がそこに焦点化し、何をすべきかという見通しが明瞭になるため、実行の確実性が増すのである。(本書よりP93)

抽象的よりも具体的な目標。適切な目標こそ実行性が増す\(◎o◎)/!

本書では、オリンピック選手が発言する「金メダルをねらう」と宣言するか、「自己ベスト」と強調するか。「エゴ(自尊」か「タスク(課題)」というのがモチベーション研究にある。

つまり、社会的な評判やそれを通した自尊欲求の充足を目的として努力するのか(エゴ)、それとも、卓越したパフォーマンスそれ自体を目指して努力するのか(タスク)というように、モチベーションを2種類に区別するのである。(本書よりP98)

1970年代後半以降にはモチベーション研究において最も有力な理論が達成目標理論です。

ひとつは、自分の有能さを証明することが目指されるパフォーマンス目標である。~略~もうひとつは、有能さを身につけることが目指されるマスタリー目標である。(本書より99)

「マインドセット やればできる!」の著書 キャロル・S・ドゥエックも固定マインドセットと成長マインドセットで説明しています。

関連記事:「やればできる! 」の研究 | 岩﨑税理士事務所 (tax-iwasaki.jp)

他者のために「やる気」がでる利他的動機づけもあります。

このボランティア活動のように、他者の福利を増すことを最終目的とするモチベーションは利他的動機づけと呼ばれている。(本書よりP105)

利己的ではなく、利他的な行動は自分の欲求も満たされるという。

他者との良好な関係は社会的欲求のひとつの親和欲求とも呼ばれ、欲求階層説では「所属と愛情の欲求」や「関係欲求」です。バウマイスターは、所属欲求を再定義しました

特に他者との友好的で親密なコミュニケーションを求める傾向性は、親密動機と呼ばれる。(本書よりP107)
さらに社会的コア動機の存在も指摘されている。それは集団に適応して社会的状況で生き残るために必要不可欠な動機であり、他者がいる状況における思考、感覚、行動に強い影響を及ぼすという。(本書よりP107)

他者との関りあいでモチベーションも変化しますね(#^^#)

目標プロセス

意図の背後には目標がある。

スポーツクラブへ行くという意図の背景には「ダイエット」という目標がある。

つまり、意図とは、実行プランが行為者の決意として活性化した心理状態を意味しており、行為への身構え、すなわち、心理的なスタンバイ状態なのである。実際、意図はモチベーションの重要な規定因であることが分かっている。(本書よりP116)

意図にはさらに、目標意図と実行意図があるそうです。

「スポーツクラブに行こう」が目標意図、「テレビを見終わったら車に乗ってスポーツクラブへ行こう」これが実行意図と言われています。

今日、様々な局面で目標を立てることの意義が強調され、それらが求められることも多い。ただ、「目標倒れ」に終わってしまいがちなのは、望ましい結果を単に目標意図として書き出しているにすぎないからもしれない。その意味では、実行意図という考え方はきわめて実用的で示唆に富む。(本書よりP117)

目標の実現に向け、目標と実行のズレの修正する自己調整の機能も人間にはあります。

以上のような、過去に設定された基準とインプット情報が比較されることによる調整がフィード制であるの対し、将来の予測情報に基づく調整はフィードフォワード制御と呼ばれる。(本書よりP120)

目標の修正をする力を手に入れましょう\(゜ロ\)(/ロ゜)/

セルフ・コントロールも重要です。

われわれは心の中に願望を抱くが、それだけでは行動は生じない。それを指摘したのがウィリアム・ジェームズである。彼は、「目下の願い」が行為として実現するためには、そこに「意志」が伴われる必要があると主張した。(本書よりP125)
意志とは行為を実現するために自分が自分に対して下すいわば命令であり、本人の「やる気状態」を保護して行動へと導く心のはたらきなのである。意志はさらに「始める意志」と「続ける意思」の2つに大別できる。(本書よりP126)
ルビコンモデルーカエサルの決断

つまり、始める意志とは、動機(やる気状態)が行動として顕在化する境界で求められる決意を伴う行動なのである。(本書よりP127)

マシュマロ・テスト

より価値の高い目標の実現のために我慢できるか。即自的な欲求満足への衝動を抑え込めるか。環境からの誘因に打ち克つこのような能力は意志力、またはセルフ・コントロールと呼ばれている。(本書よりP129)

行動するときに重要な意志力、これは消耗もします”(-“”-)”

参照記事:意志力は重要なところで領域展開! | 岩﨑税理士事務所 (tax-iwasaki.jp)

このような現象は、自我消耗と呼ばれている。意志力をはたらかせるには心のエネルギーが必要だが、その量には限りがあるため、使うと枯渇してしまい、それ以上、意志力をはたらかせられないのだ。(本書よりP131)

目標達成をするために、いろんな要素がつまっていますね。

あとがき

本人にとって様々な価値のある達成すべきことは、目標を立てることにより実行されます。

自分のためか、誰かのためか、社会のためか、利他性の心も必要ですが、目標の実行には意志力も伴います。

次回へ続く~!