世の中には手段が目的になっていることが多いかもしれません。

企業経営は単に利益を追求するのではない、働く人を幸せにすることが目的であり、そして利益は手段である。

今回の経営のヒントは「2009/7/23 働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと (著)大山 泰弘 」です。

なぜ、経営をするのか。なぜ、働くのか。改めて禅問答のような答えを本書から学び読み解きましょう\(゜ロ\)(/ロ゜)/

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経営者にとっての意義、経世済民

日本理化学工業の大山会長(故人)が書かれた本書。

日本の経営者にどれだけ影響を与えたことでしょう(*´ω`*)

チョーク工場に障がい者の方を雇用し障がい者雇用率7割(本書のカバーより)を達成したという。障がい者の方の就業体験を受け入れ、まさか自分が障碍者雇用に取り込むことになろうとは、思いもしなかったと本書での記載がありました。

必ずしも最初から障がい者の方を雇うことが前提でなく、縁というか偶然というかその流れで雇用することになり、会社を経営していくという。

私は、会社とは社員に「働く幸せ」をもたらす場所だと考えています。もちろん、会社を存続させるためには利益を出すことが絶対条件です。しかし、利益第一主義で「働く幸せ」を度外視してしまうと、会社が永続的に発展する力が失われてしまうでしょう。その意味で、私は仕事でいちばん大切なのは「働く幸せ」だと考えています。(本書よりP15)

会社の目的は何か、そのための手段は何か。

優れたビジネスモデルに売れる仕組みに優秀な人材、そこから派生する利益。教科書で書けばいい会社とはこんな感じかもしれませんが、そこで働く人が幸せかどうか、それを見つめたときに「いい会社」の概念はとても変わりますね\(゜ロ\)(/ロ゜)/

本来、経済とは「経世済民」のことで、その意味は「国を治め、民の苦しみを救うこと」です。明治時代の財界人たちは、「経世済民」の気骨をもって事業を興し、日本という国をつくってこられたのです。(本書よりP178)

江戸から明治へ変わる時代の変革において当時の業を興した人たちの祖業の精神は、いかに国を富ますか、民を富ますかといった欧米列強の浸食を防ぐためにも経済力が国の土台に必要だと、まさに大河の渋沢栄一のような気概ですね。

「ビジネス」と「思い」の両立は、経営者の運だ

大山会長が「知的障がい者(本書では知的障害者)を主力とする会社をつくる」を決意をしたときにも、山口県か北海道かどちらかで工場を作るという選択。アメリカでの障がい者が働く工場の見学により得たもの。

ビジネスと思いの両立は、経営者がどれだけ本気で動くか、そして最後には「幸運」を手中にできるかが大きなポイントのように感じました。

情報がない、前例がない、だれもやったことがない、という不確定要素の排除が経営のジレンマであるのは確かです。不確定要素の中にある一本の糸を手繰り寄せる力、ここでは「運」があるかどうか。

泥水を飲んだ経営者たちが最後に得れる成功と失敗の紙一重の世界があるのならば、それこそが経営者の「哲学」とも言うべき会社の存続理由でもあるように思います。

最近、あるコンサルタントからこんな言葉を聞きました。

「生き残るのは地域に貢献する企業です。地域に支えれてこそ、企業経営を永続させることができるんです。」(本書よりP124)

応援される企業は、世に必要される企業の原則は道理ですね”(-“”-)”

ビジネスを度外視すれば、経営が成り立ちません。

しかし、「思い」がなければ地域に応援されることもなかったでしょう。

そして、「思い」と「ビジネス」は絶妙に絡み合っていくものです。(本書よりP124)

日本理化学工業で開発された粉が出ないダストレスチョークも素晴らしい商品です。その素晴らしい商品の「思い」をお客様に届けること、感動価値が生まれるとはまさにこのようなことでしょう\(◎o◎)/!

大山の会長の思い働く人の幸せと経営者の役割とそして高い志による国や地域を思う気持ち、改めて見つめなおすこともいいですね。

あとがき

本書で大山会長が、企業も「福祉」を担うという考え方を「福祉主義」として提唱されています。

福祉は国や地方が見るものだ、だからこそ税金を払っているのだ、という考え方もあります。しかし、これだと利益に係る税金を納めるだけで本当に企業が考える福祉に使われているのか?という考え方もできます。

税金だと企業のコントロールが及ばないという考え方では、「税引き前利益」の利益は「企業のコントロールのもと自由に使えるお金」です。企業にあるCSRやSDGSにもあてはめ企業が必要な福祉に使うことはとても有意義だと思います。

要は考え方次第で物事を捉える次元は幾通りもあるということを理解するのが重要ですね(*^▽^*)