人は自分の行動が失敗しても正当化してしまう?

今回の経営のヒントは「2016/12/23 失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 (著)マシュー・サイド (翻訳)有枝 春 」です。本書を読み解き失敗から学んでいきましょう~\(゜ロ\)(/ロ゜)/

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前回の記事

2021/7/23  失敗から学ぶ重要なこと

認知的不協和の罠

本書は失敗から学ぶということでよりよくなることを教えてくれています。

しかし、人が行った行動の結果としての失敗を認めたくはない、いつの間にか正当化するということがあります。

大企業のトップなら、きっと冷静で分析能力の高い、先見の明がある人のはずだ。むしろ、そういう人だからこそトップに立てたはずだ。きっと、立場が高くなっても認知的不協和の影響は大きくならないに違いない。しかし実際は逆だ。ダートマス大学の経営教授、シドニー・フィンケルシュタインは、名著「名経営者が、なぜ失敗するのか?」で、致命的な失敗を犯した50社強の企業を調査した。すると組織の上層部に行けば行くほど、失敗を認めなくなることが明らかになった。(本書よりP126)

「2004/6/24 名経営者が、なぜ失敗するのか? (著)シドニー・フィンケルシュタイン」

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トップが失敗を認めない・・・?こういうことが起こる企業は最終的には倒産やら消滅やら企業経営に不全を起こします”(-“”-)”

そしてトップが陥る任的不協和とは、

多くの場合、人は自分の信念と相反する事実を突き付けられると、自分の過ちを認めるよりも、事実の解釈を変えてしまう。次から次へと都合のいい言い訳をして、自分を正当化してしまうのだ。ときには事実を完全に無視してしまうことすらある。(本書よりP101)
なぜ、こんなことが起こるのか?カギとなるのは「認知的不協和」だ。これはフェスティンガーが提唱した概念で、自分の信念と事実とが矛盾している状態、あるいはその矛盾によって不快感やストレス状態を指す。人はたいてい、自分は頭が良くて筋の通った人間だと思っている。自分の判断は正しくて、簡単にだまされたりしないと信じている。だからこそ、その信念に反する事実が出てきたときに、自尊心が脅され、おかしなことになってしまう。問題が深刻な場合はとくにそうだ。矛盾が大きすぎて心の中で収拾がつかず、苦痛を感じる。(本書よりP103)

「1995/12/1 予言がはずれるとき―この世の破滅を予知した現代のある集団を解明する  (著)L. フェスティンガー S. シャクター他」

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自分の行った行動が信念に基づき行われ、失敗したとき結論としては、そのまま進むか、立ち戻るか。

何にせよ経営トップの決定や判断は大きな影響を与えます。貫き通した場合のダメージは計り知れない(´;ω;`)ウゥゥ

そんなときの解決策が2つあると本書から。

1つ目は自分の信念が間違っていたと認める方法。しかしこれが難しい。理由は簡単、怖いのだ。自分は思っていたほど有能ではなかったと認めることが。そこで出てくるのが2つ目の解決策、否定だ。事実をあるがままに受け入れず、自分に都合のいい解釈を付ける。あるいは完全に無視したり、忘れたりしてしまう。そうすれば信念を貫き通せる。ほら私は正しかった!だまされてなんかいない!(本書よりP103)

失敗という事実を否定する。自尊心を傷つけずに自分という人間を守ることができる。ここが心理的に重要なことなんだ( ;´Д`)

優秀な人ほど築き上げたものを失うことはとても怖いことかもしれません。不都合な真実の解釈の塗り替え・・・「私は正しいのだ」

行動ファイナンスでも同じ研究があるようです。株式投資で損失が出てもずっと持ち続ける(利益確定をしない)が、少しでも利益が出るとすぐに株式を売却するという。損失が出続けても、「私が選んだ銘柄はいつか必ず値上がりすると・・・」正当化するんだと・・・

証券会社のトレーダーが多額の損失を出し続け明るみにでた金額が数百億円という事件もありましたよね( ;´Д`)

本書では、「確証バイアス」も影響があるとしています。

確証バイアスとは、認知心理学や社会心理学における用語で、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと。認知バイアスの一種。また、その結果として稀な事象の起こる確率を過大評価しがちであることも知られている。(Wikipediaより参照)

例えば「2,4,6」の次に来るのは何ですか?との質問に「次は8」として2ずつ増えていると思うかもしれません。実際には他にも何らかの法則があるかもしれません。思い込むことによるバイアスが自分を正当化させるんですね\(◎o◎)/!

バイアスの罠から抜け出すにはマインドセットが必要だ。

「マインドセット」とは、経験や教育、その時代の空気、生まれ持った性質などから形成されるものの見方や考え方を指す言葉です。信念や心構え、価値観、判断基準、あるいは暗黙の了解や無意識の思い込み、陥りやすい思考回路といったものもこれに含まれます。(コトバンクより参照)

失敗を前向きに捉えるマインドセット

努力をし、成長し続ける人の失敗を捉えることは違うという。

成功を収めた人々の、失敗に対する前向きな考え方にはよく驚かされる。もちろん誰でも成功に向けて努力はするが、そのプロセスに「失敗が欠かせない」と強く認識しているのは、こうした成功者であることが多い。(本書よりP290)

失敗こそが成功の肥し。その思考の差は「固定型マインドセット」と「成長型マインドセット」の違いになる。

「固定型マインドセット」の傾向がある人は、知性や才能はほぼ固定的な性質だととらえている。つまり「自分の知性や才能は生まれ持ったもので、ほぼ変えることはできない」と強く信じている。

一方「成長型マインドセット」の傾向がある人は、知性や才能も努力によって伸びると考える。先天的なものがどうであれ、根気強く努力を続ければ、自分の資質をさらに高めて成長できると信じている。(本書よりP292)

生まれ持った自分の才能がすべてと考えると認知的不協和に陥る。すべては努力により改善することもできると信じることは認知的不協和に陥ることはない。本当の意味での知性とは、失敗をも取り込み可能性に変換し行動できることであろう\(◎o◎)/!

つまり、我々が最も早く進化を遂げる方法は、失敗に真正面から向き合い、そこから学ぶのだ。(本書よりP301)

つべこべ言い訳を考えるな!

結果を受け入れろ!

失敗から学ぶことこそが私達の更なる進化を生むのだ!!!\(◎o◎)/!

あとがき

正しいと思う信念と行動も間違うことはある。

間違ったことを受け入れ、そこから学び続けるマインドセットが必要ですね(#^.^#)