カリスマ的な経営者が現われて企業を一気に成長させることはよくあります。しかし、カリスマ経営者がその企業からいなくなったことを想像し、その企業の経営をずっと長く続くことを考えている経営者がどれだけいるかなと思います。

経営者・起業家・イノベーターの皆様におくる経営のヒントは、あの世界の「HONDA」をカリスマ経営者・本田宗一郎と共に創った偉大なる№2の藤沢武夫の「経営に終わりはない 藤沢武夫(著)」を読み解いていきましょう(#^^#)

 

 

 

 

 

 

クリックしたらAmazonへGo!

前回の記事

2020/3/6 世界のHONDAのナンバー2➀

2020/3/10 世界のHONDAのナンバー2②

経営者として

本書の中盤に「経営者の心構え」の章があります。

藤沢さんは、社長には欠点が必要、欠点があるから魅力的だと。本田宗一郎にも欠点がある、しかしあれだけ人に好かれる人もめずらいしと。

「社長のキャラクター」というテーマがありましたので、なるほどなぁ。藤沢さんは論理的な人。本田宗一郎は、「いいからかん」

※いいからかんとは??甲州弁いい加減ということ。

「企業の社会的責任」というテーマもありました。本田宗一郎が、HONDAからいなくなったときが利害関係者に迷惑をかけるということ、企業の役割を解いた一説です。昭和61年の初版の本です。今から33年前の本。今とはちがう範疇かもしませんが、カリスマ経営者なきあとの企業が継続発展できるか藤沢さんはとっても考えていたんでしょうね\(◎o◎)/!

本田宗一郎は特別な人間です。だから彼のような人物を育て上げようとしても無理です。それならば、何人かの人間が集まれば本田宗一郎になる、という仕組みをつくりあげなければならないということです。そうしなければ、この企業はひと様に迷惑をかけることになるでしょう(本書よりP109)

組織を引っ張るカリスマ経営者の引退は、ユニクロや日本電産、ソフトバンクを見ても分かる通りにとても難しいんですよね。

藤沢武夫さんには、本田宗一郎のなきあとのHONDAが見えていたのでしょうか・・・Σ(・ω・ノ)ノ!

次の時代への施策

労働組合の誕生、組織化、専門職の設立とHONDAの基礎となる会社の仕組みを藤沢武夫さんは作っていきます。

「人間に一番たまらない苦痛は何か」と聞かれれば、「する仕事のないことだ」と私は答える。する仕事を一杯持てる会社に一生勤められれば幸いといえるかもしれない。その仕事を皆で組み合わせて、つくり上げるのが会社という企業だ。(本慮130、131)

働く人には、役割と出番が必要ですね(#^^#)

そして、藤沢武夫の大きな役割のひとつとなったのが研究所の独立です。技術を身につけた人が、一生技術で食べていける場所、それが「株式会社本田技術研究所」です。

ピラミッド型の組織だと、課長の数に制限がありますが、トップだけがいて、あとは横並びの文鎮型組織の研究所ならば、何百人課長がいてもおかしくない。新入社員でも技術が優秀なら、必ず主任研究員になれるし、さらに主席研究員になれます。また人数に制限のあるピラミッド型組織と違って、人間同士の摩擦がない。(本書より137,138)

この研究所を独立させることにより、どんなメーカーがきても怖くない、HONDAの元本とのこと。研究資金もHONDAの売上の数%を利用できる仕組みにし予算としても当時で1,000億円使えるようにしたと。世間の争いに巻き込まれない、研究者が研究だけに没頭できる仕組みを作ったのです。先を見通して作った研究所なんですね(#^^#)

しかし、最近報道でHONDAの聖域であるこの研究所の部門を本体に組織再編するというニュースも・・・Σ(・ω・ノ)ノ!

車産業の目まぐるしい情勢では、どんどん進化していく必要があるかもしれませんね。

他にも役員室は、大部屋にしました\(◎o◎)/!

役員の役割は、「未知への探求」が役割。みんで大部屋に入って無駄話をする。そのうちに共通の話題ができそれが大きくなる。

集団思考でやっていける体制づくりが完成(本書よりP140)

本田宗一郎や藤沢武夫が決めるのでなく、集団でものごとを思考し判断する体制が作られていく。本書は、企業が町工場から中堅企業そして大企業、さらに次世代へ承継させていく姿がよくわかる良書ですね(#^^#)

一代で終わらない、企業経営の存続を経営者が考える、100年続く企業の、その一瞬の姿はまさに企業は生きている。

あとがき

本田宗一郎がいなくなったらどうするかという発想から藤沢武夫の後半のHONDAでの人生が綴られていました。

本田も藤沢も企業経営は面白いからやってしまうが、潰してしまっては社会の害、だから「企業の社会的責任」に行く着きました。

それは次世代へつなぐ創立者の理念とともにHONDAをさらに発展していく仕組みづくりなのでした(#^^#)

次回へ続く~!