税理士の岩﨑です。ふと思ったタイトルです。

相続税はなぜかかるのか?

兎にも角にも世の中、相続、相続という言葉を見かけます。

平成27年から相続税の基礎控除が下がるということで、相続税の申告書提出の数が2倍に増えました。

平成26年 平成27年
被相続人(死亡者数) 1,273,004人 1,290,444人
上記のうち申告書提出数 56,239人 103,043人

国税庁HP https://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2016/sozoku_shinkoku/index.htm

私も税理士試験で相続の勉強をオリンピック並みの4年間費という莫大な時間を投資してやっと合格した科目でもありますが、なぜかかるのかといのは当時の勉強中あまり思ってませんでした。また相続がこんなにフォーカスされるものとも思いませんでした。

相続税はなぜかかる?

「人の死亡によって財産が移転されるときにかかかる税金、すなわち相続税。」

そう考えるとしっくりきます。何が?ということですが、税金は基本的に左から右へ流れる「利益」というものに課税されます。

・会社から払われる給料・賞与→給与課税

・会社・個人事業での儲け(利益)に対しての法人税、所得税

・株式、土地の売却の利益→譲渡所得

・財産の無償移転→贈与

相続税も財産から債務を引いた残り(ここでは基礎控除無視で)に相続税がかかります。

逆もまた真なりで、損が出た場合は税金はかかりません!(あたりまえ)

学問的な考え方

法律があったらそこには、学問的な背景もあります。

学問的に相続税がかかる考え方は

1所得税の補完機能

2富の集中排除機能

1所得税の補完機能は、所得税で税金をおさえられなかった人が死亡によってその蓄えた財産への課税に相続税をかけるという考え方。例えば地主が保有する土地の時価がずっと上がり続けても売却するまで課税はされませんが、相続により移転することにより時価の上昇分に対して相続税が課税されます。

2富の集中排除機能は、まさに人の死亡によって移転する財産に相続税をかけることにより、冨を社会へ分配するという考え方。持たざる者と持つ者の公平さを保つというもの。

こう考えると相続税は、奥が深い。

相続税は、日露戦争の戦費調達のために創設された税制で実は昔からあった税制です。

法律の目的と学問の考え方は、納得するためにあると思います(笑)かかるもんだと。

相続税との向き合い方

私は相続税は、一人の人間の人生の結果のひとつと思います。

昔からのご先祖さまからの承継、ご自身で稼いだ儲けた結果論・・・etc

税理士としては相続税の申告をするときに、生前にお会いすることはあまりないので、その方の人生ってどんなものだったのかなぁと感じます。

何を残すのか、財産か思い出か。はたまた債務か(汗) 使い切る人生もまた一興。

ご自身のライフスタイルにあったやり方で最後に終活って存在してるのかなと。