2020年4月の日経新聞の気になる記事リサーチ

2020年4月も終わりました。4月は緊急事態宣言により外出要請もかかり、コロナウィルスの影響が経済環境も非常に厳しい1ヶ月でした。

経営の判断が目まぐるしく変わる経営者・起業家・イノベーターの皆様には、どっしりと構え情報を精査し、未来に向けて思考を働かすことも重要です。今回の経営のヒントは「日経新聞から気になる2020年4月の動き」です!(#^^#)

コロナの世界で生きる

目まぐるしく変わる社会状況の変化に、非日常的な毎日が続き、世界、企業も家庭もあらゆる世界観や価値観が変わったそんな1ヶ月ではなかったでしょうか。

2020/4/15 児童虐待・DVの相談相次ぐ 外出自粛イライラ募り 国・行政に体制強化求める声

外出自粛要請により、家庭にも影響が・・・社会生活に制限が課され自由がなくなると暴力的影響(DVや児童虐待)がでるという。家族が長時間同じ家にいるということでストレスがたまる。経済的にも逼迫すると精神的不安定から、さらなる暴力的行為が発生する可能性が高いと言われています(>_<)

2020/4/29 コロナ禍 倒産、年1万件超も 宿泊業や飲食業に打撃

2020年中のコロナウィルスの影響による企業倒産件数は1万件に達するとの見方があります。

帝国データバンク2020/5/1発表による新型コロナウイルス関連倒産は下記の通りです。
・「新型コロナウイルス関連倒産」は、全国に115件判明(5月1日17時現在)
・法的整理76件、事業停止は39件

コロナ連鎖危機倒産に気を付けなければなりません。緊急融資、補助金、資金繰り対応が重要です。

2020/4/29 ROE偏重経営、もろさ露呈 想定外に備えはあるか

短期的成果ばかりを重視してきた株式会社。アメリカではROE(自己資本利益率)をいかに高めるかが経営上の大きなポイントでした。利益÷自己資本という投下資本の利益率の最大化により市場での投資家の評価を受けることがいいこととされていました。自己資本を低くするということは、自社株式買いや借入金の増加によるレバレッジ経営が自己資本の蓄積(内部留保)よりも大事とされてきました。急激な投資を行ってきた企業にはダメージが大きいです。

こういうとき、2019/9/13 伊那食品工業から学ぶ「いい会社」のつくり方の記事で急激な成長はいたるところで問題が生じるということに「なるほど!」とつながるものがあります。伊那食品工業の塚越最高顧問の「年輪経営」はまさに有事の際に力を発揮しますと改めて思いました(#^^#)

2020/4/22 「コロナで破綻させない」第一勧業信組理事長に聞く

新型コロナウィルスの感染拡大で中小零細企業に動揺が広がっています。

「多くの経営者はショックが大き過ぎてぼうぜん自失としている。孤独で私の前で泣いた社長もいる。誰かが話し相手にならないと自助努力もできない。資金繰りで頭がいっぱいなので「資金繰りは任せろ。一緒に乗り越えるぞ」と奨励し、取引先の商品を買い上げるところから始めた。」(日経新聞記事より参照)

地域の金融機関の役割、責任を感じました。しかし、こんな時でも「売上」をどうやって作るのかを考えるということも記事に記載があり「商人」としてのしたたかさも大事ですね\(◎o◎)/!

2020/4/21 日本電産・永守氏、新型コロナ「利益至上」見直す契機 コロナと世界(9)

あの名経営者・永守氏の考え方さえ変えた今回のコロナウィルス。印象的でした。

利益追求だけでなく、自然と共存する考え方が重要とのこと。

「50年、自分の手法がすべて正しいと思って経営してきた。だが、今回は、それは間違っていた。~略~」(日経新聞記事より参照)

最近は株主重視からステークホルダー(利害関係者)重視への変遷があります。従業員、協力会社、顧客、地域社会、株主に地球環境という高い視野も必用になってきました。本当の意味でのサスティナブルな社会ですね。

2020/4/23 [FT]新型コロナが証した「日本株式会社」の幻

コロナウィルス禍での日本企業のまとまり。そして企業が国難に対してあまりの沈黙。確かに難しい舵取りを迫れられている企業にとっては対岸の火事、、、どろこではない。強力なリーダーシップが求められるのか・・・

企業、過去とのそれぞれの脱却

2020/4/14 「僕には部下がいない」悩む八郷氏、ホンダ初の社長室

ホンダの八郷社長が、本田宗一郎と武沢信夫時代に作り上げた役員の大部屋を残しつつも、初めて社長室を作るという。社長の近くにそれぞれの専門のブレーンを置くという。時代の流れの激しい中、生き残りをかけた改革が会社でも行われていますね\(◎o◎)/!

2020/3/13 世界のHONDAのナンバー2➂役員が皆で大部屋に入ってワイワイガヤガヤ話し未知への探求が目的で集団思考体制の確立が当時の役割。しかし、専門性が高くさらに知識の鮮度の高さには、ブレーンとなる生の情報をもつより現場が大事になってきますね。

2020/4/16 天坊昭彦(15)バブルの終わり 薄い危機感 膨らむ負債 投資抑制の訴え届かず

出光佐三店主が興した「出光興産」。時はまさにバブル崩壊前。出光の膨らむ借金2兆以上、これ以上の借金は会社自大の存続も危うくなる、天坊氏は出光の上場が必要だと考える。出光での上場話しはタブー(出光佐三店主による家族主義的経営、他人資本が入るなんて経営の独立性から御法度)。経営を読み間違えると本当に危険、決断の瞬間を感じとれました\(◎o◎)/!

2020/4/4 中国カフェ大手、会計不正 スタバの対抗馬「ラッキン」 「売上高水増し」米社指摘 大量出店戦略に影

中国カフェ大手のラッキンコーヒー。中国全域にスタバを超える出店、アプリでコーヒーが買えるとういことで、OMO企業(オンライン・マージ・オフライン)を代表する企業として鼻息が荒かったのですが、まさかの不正会計の発覚!!!急激な成長に会社も経営者もマーケットもおかしくなったのか?という印象深い事例ですΣ(・ω・ノ)ノ!

あとがき

様々な企業活動に影響をおよぼすコロナウィルス禍。

不安定な中でも歴史や過去の資料から、何かしらのヒントが読み解けます。

こういう時に、勝ち組企業は一気にシェアを伸ばすことも明らかですΣ(・ω・ノ)ノ!

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