知財を意識した経営、そして収益化のシステムをどのように構築するのか。中小企業のたゆまぬ努力を考えます。

経営者・起業家・イノベーターにおくる今回の経営のヒントは「知財収益化のビジネス・システム 中小の革新的企業に学ぶものづくり (著)土屋勉男・井上隆一郎・竹村正明」を読み解きましょう(#^^#)

 

 

 

 

 

 

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前回の記事2020/3/24 中小企業こそ知財収益化へ

革新的企業の事例

2012年11月10日に出版された本書。本書から8年がたちそれぞれの事例企業として「革新的企業」がどのようになったのか気になるところですΣ(・ω・ノ)ノ!

プレシジョン・システム・サイエンス㈱

DNA自動排出装置のグローバルOEM戦略で成長するバイオ・ベンチャー企業(本書、カバーより参照)

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株式会社イーアールシー

「脱気」市場を新創出、2つのコア技術を核とするグローバルなOEM事業で勝負(本書、カバーより参照)

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社名がIDEX Health & Science株式会社に変更されていました。

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株式会社住田光学ガラス

オリジナリティの高い電池正極材料を供給する研究開発型企業(本書、カバーより参照)

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旭精工株式会社

コイン選別機のオンリーワン製品、ゲーム用で80%シェアを誇る研究開発型企業(本書、カバーより参照)

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株式会社河野製作所

世界最小外科手術用針の開発で先行する、国内シェア60%のトップ企業(本書、カバーより参照)

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HPを拝見し、8年たっても会社のほうはしっかりと経営をされています(#^^#)

各会社の製造技術やマーケットの変化はあるものの、本書でも知財収益のビジネスモデルを記載した本です。8年の時間の流れの中でも企業として成り立つということ、裏を返せばビジネスモデルが機能している、そして技術や知財の蓄積はさらに増していると思います\(◎o◎)/!

投下した研究開発資金をいかにマーケットから開発するか、経営者の戦略と知財の収益化、持続的な開発をいかに行える環境を提供できるか、まさに経営の絶妙なさじ加減が感じ取れますΣ(・ω・ノ)ノ!

経営にとっての知財

事例会社にあるように、中小企業の革新的企業は研究開発に熱心な会社が多いようです(#^^#)

イノベーション(知財の創造)に成功する企業は多いが、開発した知財の収益化に成功する企業は必ずしも多くない。知財の収益化を図るためにさらに新規顧客の獲得や市場浸透期の戦略を推進しなければならない。(本書よりP135)

自社の技術や製品がナンバー1というプロダクトアウトに陥る可能性のある研究開発。日本の製造業が行き着いた先がガラパゴス現象とも言われる所以(ゆえん)ですね。海外マーケットに視野を入れれば、旧世代前の技術や知財で対応ができること、何よりコストが優先されることもあり、顧客志向の「マーケットイン」が売れるものづくりになるのは確かだが、、、企業独自の研究開発が深めていける環境ならば、徹底的に顧客や市場を意識しない革新的なものは、市場をかえる「イノベーション」にもなりえます。とにかく「資金」をどう確保するかがポイントのようです。

特許は、それ自身を使い収益を得る手段になるが、通常その役割は必ずしも大きくない。もっと重要なのは、知財の独占的利用に対する防衛団としての大きな役割である。~略~ したがって知財の占有可能性を担保するために、あえて特許を取らず、ブラックボックス化することも起こる。(本書よりP183)

特許は、攻めと守りの重要な権利化です。すべてを開示することがビジネスモデルの優位性を脅かす(他者が模倣する)ならば、秘密にしてしまえ!も戦略のうち。何が重要かは、やはり戦略・マーケットの見極めが改めて重要ですね(#^^#)

優秀な弁理士先生はとっても大事です\(◎o◎)/!

あとがき

企業が収益をあげる「ビジネスモデル」は、しっかりと仕組み化されています。どの部分に知財やサービスが組み込まれているか、マネタイズがどこで実現されるか、経営の質しだいで高収益ビジネスになりえます。まさに経営の醍醐味を感じますね(#^^#)